羽生、井山氏に栄誉賞授与 首相「国民に夢と感動」 将棋、囲碁界で初

[ 2018年2月13日 18:31 ]

国民栄誉賞を授与され、安倍首相とともに記念撮影する囲碁の井山裕太氏(左)と将棋の羽生善治氏
Photo By 共同

 将棋界史上初の永世七冠を達成した羽生善治氏(47)と、囲碁で初めて2度の全七冠独占を果たした井山裕太氏(28)の国民栄誉賞授与式が13日、官邸で行われた。安倍晋三首相は「歴史に刻まれる偉業を達成し、多くの国民に夢と感動を与えた」とする表彰状を手渡した。

 式典には両氏が和服姿で臨み、羽生氏の長女、舞花さんらも出席。安倍首相から表彰状と盾、記念品として山梨県から採石された雨端硯や熊野筆、両氏の七冠にちなみ七宝彩釉群鶴文硯箱が贈られた。

 羽生氏は昨年12月、永世竜王の資格を獲得、永世称号の規定がある七つのタイトル(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)全てを手にした。埼玉県出身で1985年に15歳でプロ入り、3人目の中学生棋士となった。96年には初の全七冠独占を成し遂げた。

 井山氏は昨年10月、名人を奪還し、七大タイトル(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)を同時制覇する全七冠に復帰した。大阪府出身で2002年に12歳でプロ入り、09年には名人を最年少の20歳4カ月で奪取、注目を集めた。

 国民栄誉賞は芸能や文化、スポーツなどの分野で功績を挙げた個人・団体をたたえるため、1977年に創設された。受賞は26例目で将棋、囲碁界では初めて。

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2018年2月13日のニュース