「IPPONグランプリ」視聴者参加の新時代に 渋谷甘栗ジャック盛況 データ放送も

[ 2017年12月2日 12:00 ]

「IPPONグランプリ」が渋谷をジャック。「IPPON甘栗屋」がスクランブル交差点に出現(C)フジテレビ
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 大喜利の祭典、フジテレビ「IPPONグランプリ」は2日午後9時から第18回大会を放送。今回は「IPPONグランプリの視聴者層と違う新たな層に、この番組の存在を知ってもらいたいと考えました」(演出・竹内誠氏)と街に繰り出し、イベントを展開した。

 11月26日、休日の昼下がり。賑わう東京・渋谷のスクランブル交差点に「IPPON甘栗屋」が出現した。「名物 天津甘栗 渋谷ハチ公前店」を貸し切り、優勝者予想アンケートに答えた先着1000人を対象に「おいしい甘栗」と「出場者イラストと名回答が書かれたシール」をプレゼント。大喜利の裾野を広げるべく、袋には「甘栗アイドル どんなの?」とお題。ツイッターで回答を募集した(優秀回答に番組オリジナルグッズ)。

 竹内氏は「まだまだ大喜利のことを『コアなお笑いだ』『私には難しくてできない』と思い込んで方が多いと思います。この状況を僕は、もったいないと考えています。食わず嫌いなのではないかなと。大喜利は本来、誰にでもできるものなのです」と参加型企画の意図を説明。

 「投稿を見ていると、おもしろい回答が増えています。日本人の大喜利能力が上がってきているような気がします。この世知辛い世の中でも、日本人はまだまだバカができる心の余裕があると思うと、安心します」とイベントの盛況に手応えを感じたようだ。

 2日のオンエアは従来通りツイッターで回答を募集し、さらにデータ放送で優秀回答(回答が印字されたオリジナルクリアファイル)を発表。竹内氏は「『IPPONグランプリ』は当初、お笑い芸人の凄さを見てもらうための番組でした。でも、今はそれだけではありません視聴者に参加してもらい、自分のお笑いセンスを磨いてもらう時代に突入しました。そのきっかけ作りという狙いが、今回のイベントにはあります」。新段階に入った番組ならではの仕掛けだった。

 番組は2009年12月に深夜枠でスタート。第5回(11年6月)から「土曜プレミアム」枠、年2回放送が定着している。

 「お台場笑おう会」から招待された10人の芸人がA・Bブロック5人ずつに分かれ、さまざまなお題に回答。Aブロックの審査はBブロックの芸人が行う。採点ボタンは1人2個。5人全員が2個のボタンを押し、合計10点満点になると「一本」。各ブロック4問(1問の制限時間は7分)出題され、1両ブロックの一本最多獲得者が決勝(審査は残る芸人8人、16点満点)で激突。「芸人大喜利王」を決める。

 今回は<Aブロック>アンタッチャブル・柴田英嗣(42)、千原兄弟・千原ジュニア(43)、ロッチ・中岡創一(39)、バカリズム(41)、オードリー・若林正恭(39)<Bブロック>ロバート・秋山竜次(39)、カミナリの石田たくみ(29)、麒麟・川島明(38)、ネプチューン・堀内健(47)、中川家の礼二(45)。

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