スペイシーセクハラ問題 英警察が08年の性的暴行事件の捜査に着手

[ 2017年11月4日 12:09 ]

 米人気俳優ケビン・スペイシー(58)の少年に対するセクハラ問題を巡り、ロンドン警視庁は3日、スペイシーが関与したとされる2008年の性的暴行事件の捜査に着手した。英メディアが報じた。米CNNテレビは、人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の男性スタッフ8人がセクハラ被害を受けていたと伝えた。

 同ドラマはスペイシー主演で2013年にスタート。今回の問題を受け、米大手ネットフリックスは最新シリーズの撮影中断を決定。3日にはスペイシーを今後出演させないと発表した。最新シリーズの撮影は始まったばかりで、脚本を書き換えるとみられる。セクハラ問題は、人気ドラマの主役が急きょ変更される事態に発展した。

 国際エミー賞の主催団体である国際テレビ芸術科学アカデミーが、内定していたスペイシーへの賞を取り消すなど、影響が広がっている。

 PR担当やプロダクションも3日までにスペイシーの元を離れたと発表した。同氏は現在治療を受けているという。治療内容は不明。

 ロンドン警視庁は事件の詳細を明らかにしていないが、英メディアによると、当時ロンドンの劇場で芸術監督を務めていたスペイシーは、自宅で当時23歳だった男性俳優と酒を飲み、性的暴行を加えた疑いが持たれている。

 CNNによると、被害を受けていた男性スタッフは年が若く、無理やり体を触られたり、みだらな言葉をかけられたりしていたが、仕事がなくなることを恐れて口外できなかったという。(共同)

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2017年11月4日のニュース