「サンモニ」30周年 見られ続ける理由…関口宏の「情熱」 手作りフリップ3日かけ制作

[ 2017年10月2日 08:00 ]

番組スタート時(1987年)と2017年現在の関口宏(C)TBS
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 TBS系情報番組「サンデーモーニング」(日曜前8・00)が、1987年10月4日に「関口宏のサンデーモーニング」としてスタートして以来30周年。司会の関口宏(74)は直筆のメッセージで「30年。ただただ『感謝』ありがとうございました」と謝意を表した。

 週末に1週間のニュースを総ざらいするスタイルを編み出し、2017年4月〜9月にかけての視聴率も期間平均15・5%と高い数字をマークしている「サンデーモーニング」。1989年のATP賞ノンフィクション部門優秀賞をはじめ、2014年に第52回ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、15年に放送人グランプリとJCJ賞を獲得するなど、報道番組として揺るぎない地位を確立してきた。

 日曜朝の顔として30年間、番組を支えてきたのが司会の関口宏だ。番組制作プロデューサーの西野哲史氏は「報道番組の30年を一人で仕切って来られたことは驚くべきことです」と感嘆。身近に接することで「ニュースやスポーツニュースを実によく見ておられます。ご本人は好きだからとおっしゃっていますが、それを超えた情熱のようなものを感じるほどです。そして、今の世の中がどこに向かおうとしているのか、常に考えておられます」とその凄みを感じている。一週間の出来事をまとめて紹介する手法も関口が考案したという。

 その情熱に応えようとスタッフも必死に食らいつく。ニュースを分かりやすく解説する「手作りフリップ」は3日間かけて制作。2006年8月からはフリップの内容や仕掛けをノートに記録して、生かしてきた。努力の甲斐もあり、今では番組名物として人気コーナーの1つに。他にも「黒板」を用いて“講義形式”でニュースを掘り下げるなど、番組の随所に工夫が凝らされている。

 西野氏は30周年の節目に「視聴者の信頼を裏切ることなく、これからも世の中にとって大事なことを愚直に伝えていきたいと考えています」とコメント。2017年度は、日本テレビ「24時間テレビ」の放送があった8月27日を除いては、同時間帯トップの視聴率をキープしている「サンデーモーニング」。31年目も真っすぐにニュースを伝えていく。

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