「サンモニ」30周年 喝!「週刊御意見番」名コンビは手違いがきっかけで誕生

[ 2017年10月2日 08:00 ]

「週刊御意見番」で共演する(左から)関口宏、大沢啓二氏、張本勲氏(2001年撮影)(C)TBS
Photo By 提供写真

 TBS系情報番組「サンデーモーニング」(日曜前8・00)が、1987年10月4日に「関口宏のサンデーモーニング」としてスタートして以来30周年を迎える。“喝”でお馴染みの人気コーナー「週刊御意見番」の、故・大沢啓二氏と張本勲氏(77)の名コンビはダブルブッキングによって偶然誕生していた。

 「週刊御意見番」は1週間のスポーツの出来事を振り返りながら、ご意見番が「喝」「あっぱれ」と物申す名物コーナー。現在はレギュラーの張本氏が週替わりゲストと共に、歯に衣着せぬ言葉で紹介されるニュースを斬っている。張本氏は野球教室などで都合が合わず、スタジオ入りできなくとも、中継映像を用いた“バーチャル張さん”で登場するなど、番組にとって欠かせない存在となっている。

 番組制作プロデューサーの西野哲史氏は、張本氏の大きな影響力を持つ1つ1つの言葉について「張本さんは当然のことながら野球をこよなく愛しておられますが、その他のスポーツ、あるいはアスリートへの深い思いもよく感じます。その思いがあるからこそ、ご意見番として、さまざまな直言を続けることが出来るのだと思います」と分析。喜寿を迎えてなお、バイタリティーあふれる姿を目の当たりにし「何事も素早くこなし、しかもパワフルなことにいつも驚かされます。風邪を引くことも全くないそうです」と驚きを隠せない。

 そんな張本氏と当番組で長年コンビを組んでいたのが2010年10月に78歳で亡くなった大沢氏だった。球界の“親分”として広く慕われた大沢氏と日本プロ野球通算安打記録を持つ張本氏、互いに大御所だけにもともとは交代で1人ずつ番組に出演していた。しかし、ある放送でダブルブッキングとなる手違いが起き、偶然にも2人の共演が実現。視聴者からの大反響を呼んだため、以後は毎週2人に出演してもらう運びになったという。

 息の合った、時には正反対の意見をぶつけ合う2人の姿は視聴者を魅了。現在の張本氏とゲストが共演するスタイルへとつながっている。今となってみれば、当時のダブルブッキングは「あっぱれ」な手違いだったのかも。

続きを表示

この記事のフォト

2017年10月2日のニュース