「帰れまサンデー」好調のワケ 夕方改編奏功“タテの流れ”と“無人駅”企画

[ 2017年8月7日 20:30 ]

6日放送の「帰れまサンデー」で人気企画「無人駅で飲食店を見つけるまで帰れない旅」に挑んだ(左から)タカアンドトシ、紫吹淳、中尾明慶(C)テレビ朝日
Photo By 提供写真

 6日に放送されたテレビ朝日「帰れまサンデー」(日曜後4・30)の平均視聴率が13・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。今年4月に夕方に移動してから自己最高をマークしたことが7日、分かった。

 「無人駅で飲食店を見つけるまで帰れない旅」が人気企画。2桁を連発(5回中4回)してきたが、会津鉄道を舞台にした今回、従来の最高10・3%(6月18日=わたらせ渓谷鐵道、7月2日=樽見鉄道)を大幅2・8ポイント上回った。「無人駅…」以外の普段は5〜8%台で推移しているだけに、人気の高さが際立つ。

 同時間帯の前4週平均7・6%からは、さらに大幅5・5ポイント上昇。同時間帯横並びは当然、トップ。占拠率(シェア=該当局の視聴率が放送全体の視聴率に占める割合)は31・1%に達した。

 「帰れまサンデー」は、2015年1月に終了した「もしものシミュレーションバラエティーお試しかっ!」内の人気企画「帰れま10」が前身。16年10月、日曜朝の枠(前10・00)で復活。今年4月、タカアンドトシをMCとし、日曜夕の枠に移動した。

 テレビ朝日は「今年4月の日曜日夕方改編で、15時20分から『路線バスで寄り道の旅』、16時30分から『帰れまサンデー』となり、多くの視聴者の方々に安定して視聴いただいてまいりました。この時間での視聴が定着してきたことが好調の要因の1つかと思われます」と分析。その証拠に、6日の「路線バスで寄り道の旅」も10・4%と2桁。改編が奏功し“タテの流れ”が生まれた。

 「また8月6日放送の企画『無人駅で飲食店を見つけるまで帰れない旅』については見どころが2つございます。毎回、絶景が楽しめるローカル線の列車旅をお届けできる。さらに、駅長さんがいない無人駅に降り立つと、そこから飲食店を探すまでは旅が終わらないというルールもあるので、この地にどんな絶品地元グルメが存在するのかと捜索するワクワクもプラスされています。番組MCのタカアンドトシも毎回素敵な出会いを求めて、無人駅から飲食店までかなりの長距離を歩いています。そのリアルで必死な姿も視聴者の皆さまに届いているのかなと感じております」

 日曜朝時代はTBS「サンデー・ジャポン」、日本テレビ「誰だって波瀾爆笑」、フジテレビ「ワイドナショー」がしのぎを削る中、2%台を記録することもあるなど、苦戦した「帰れまサンデー」。夕方への移動とヒット企画で道が開けた。

続きを表示

2017年8月7日のニュース