海老蔵、決意の“普段通り” 悲しみ見せずブログ更新&舞台熱演

[ 2017年6月25日 05:30 ]

石川五右衛門を熱演した市川海老蔵(写真は稽古時)
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が、乳がんのため22日に死去した妻・小林麻央さん(享年34)について報告した会見から一夜明けた24日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで自主公演「ABKAI2017〜石川五右衛門 外伝〜」(25日千秋楽)の舞台に立った。最愛の人を失った悲しみを胸の内に隠した熱演に万雷の拍手が巻き起こった。この日は自身のブログも更新。2人の子供への深い愛を記すとともに、その笑顔を改めて守っていくことを誓った。

 欄干に片足をかけ「絶景かな、絶景かな」と声を張り上げる。客席を見渡し、ニラミを利かせる表情に悲しみの色はみじんもない。「カッカッカッ」と高笑いさえ上げる鬼気迫る演技で、海老蔵は約2時間、石川五右衛門になりきった。

 拍手が鳴りやまなかった。昼公演でファンの求めに応じたカーテンコールは計5回。涙をぬぐうファンもいた。前日の会見を見たはずの観客はその“千両役者”ぶりに心打たれた。

 関係者は「数日間は睡眠もほとんどとれていない状況だと思います。精神的に大変なのに一切そういう部分を見せない」と語った。

 心身ともに疲れのピークにあるにもかかわらず、五右衛門一家と柳生一族の攻防を描いた時代劇で激しい殺陣を鮮やかにこなした。会見を見て富山から駆け付けた50代女性は「こんな時でも一生懸命に舞台を務める姿に感動しました。また海老蔵さんのことが好きになりました」と話した。

 どれだけつらい状況にあっても舞台に立つことが役者の宿命。そんな海老蔵の心を癒やしてくれるのは子供たちの存在だ。昼夜公演の夜の部では長女の麗禾(れいか)ちゃん(5)は通行人役で出演。薄いオレンジ色の着物姿で舞台に上がり、大きな拍手が起こるとうれしそうに顔をほころばせた。その笑顔一つが心の支えになる。東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」(7月3日開幕)に出演する勸玄(かんげん)くん(4)とは空き時間に楽屋で歌舞伎の化粧の練習。かけがえのない時間を過ごした。

 海老蔵はこの日、ブログで「今日からパパ、ママもやります」と宣言。勸玄くんは「相撲とろうよ、パパ」と言って、抱きついてきたと記した。麗禾ちゃんについては、麻央さんがいる部屋に布団を持ち込み「少しでも長くママのそばにいたい」と現実を理解し始めている様子をつづった。海老蔵は「これから2人には大きな心の戦いが待っています」と思いやるとともに「2人の笑顔で救われていますが、私は2人に恩を何十倍にもして返します」と、改めて父としての決意を示した。

 麻央さんの体調が急変した22日の朝、ブログに「私が役者として良くなることを誰よりも麻央が喜ぶ」と書き込んだ。子供への思いと麻央さんの願いを胸に、海老蔵は役者として精進し続ける。

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