岡崎体育 デビューまでの苦難の道のり…契約日に白紙にも

[ 2017年6月14日 09:35 ]

岡崎体育が曲作りをする実家の勉強机
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 セカンドアルバム「XXL」を14日に発売するソロ・アーティスト岡崎体育(27)が、順風満帆ではなかったデビューまでの道のりをスポニチに明かした。

 「実はもっと早くデビューできる予定だったんです」。アマチュアとして出演していたライブがソニーミュージック担当者(現マネージャー)の目に止まり、育成契約したのが2014年秋。2015年にはソニー内のレーベル「デフスターレコーズ」からデビューの運びとなった。契約書に押印しようかという日に、同レーベルがまさかの吸収合併でその名を消す事となり、「ごめん、岡崎君。ちょっと白紙になったわ」と告げられたという。

 半年後、吸収合併先の現レーベル・社長にようやく北海道でライブを見てもらい、「良かったよ、決まりだね!」とOKをもらった。親と約束した「27歳の誕生日までにデビュー」をなんとかクリア。その日の夜に家族に電話し、「ぎりぎりになったけど決まりました。これからはメジャーの場で頑張ります」と伝えた。

 「地獄のような1年」と振り返った時期もある。新卒で入社したIT企業を半年で辞めてからの1年間だ。今後のアマチュア活動だけでなく、メジャーデビュー後のことまで考え、「とにかく曲のストックを!」と、必死で曲を作り貯めた。「ほとんど日も浴びなかった」と、一日中自宅の勉強机に向かう日々。社会人として貯めた6カ月分の給料はすべて機材代に消え、デビューアルバム「BASIN TECHNO」の収録曲「エクレア」の歌詞にもあるが、宝物だった漫画を売って活動資金に回した。実家では食事や洗濯をしてもらえるが、引け目もあった。「近況を聞かれるのが怖くて、親類の集まりに顔を出すこともできませんでした」と暗黒時代を回想。そんな苦しみや切ない思いも共にした部屋と勉強机で、今も作品を生み出し続けている。

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