林家菊丸「競演で良い化学反応を」 たい平と28日「二人会」開催

[ 2017年6月2日 13:11 ]

「たい平・菊丸二人会」の発表会見に臨んだ林家菊丸
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 東西・林家の競演、「たい平・菊丸二人会」が28日に大阪・天満の「天満天神繁昌亭」で開催されることが2日、発表された。会見に臨んだ3代目林家菊丸(42)は、東京から参加する林家たい平(52)との共演を楽しみにしており、「東西林家の芸が良い化学反応を起こせるように。違う味を出したい。東西両方の落語が一度に楽しめます。共演でなく競演」と二人会の成功を約束した。

 菊丸は日本テレビ系「笑点」(日曜後5・30)の正月特番での共演でたい平と仲良くなった。昨年6月、菊丸の「第10回繁昌亭大賞受賞記念独演会」後の打ち上げの席で「これからは繁昌亭で二人会をやろう」とたい平が発案し実現。今年が第1回で年一回のペースで継続。また、今後は東京での開催も視野に交流を広げていく構えだ。

 東京発祥の“林家”の亭号。1929年(昭和4年)に六代目林家正楽が死去して東西林家の繋がりが途絶えた。だが、2014年に林家染弥が3代目林家菊丸の名跡を継承。菊丸が江戸の宗家の林家正蔵の門流にある名前であるため、それを機に再び東西林家がつながった。菊丸、たい平のそれぞれの師匠である4代目林家染丸(67)、林家こん平(74)がともに病気療養中という境遇も同じ二人。東西林家の中堅どころが両家の発展を願い「将来的に東西林家一門会ができればいい。信頼関係を築くためにも、恥ずかしくない二人会にしたい。自分にとってもステージを上げるチャンスです」と菊丸。たい平は「菊丸君とは昔から気が合い、東西違えど兄弟弟子のように思っています。彼となら緊張感ある会になると確信してます」とコメントを寄せた。

 たい平が「猫の災難」と他1席、菊丸が「千両みかん」と他1席を演じる。

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2017年6月2日のニュース