SMAP、WaT、乙女新党…「解散」相次いだ16年の音楽業界

[ 2016年12月28日 12:25 ]

解散報告し、報道陣の取材に応じるデュオ「WaT」のウエンツ瑛士(左)、小池徹平
Photo By スポニチ

 年始からSMAPの独立報道そして8月には解散発表という、なんともショッキングな1年だった2016年。国民的アイドルグループが選んだ答えに言葉を失ったファンは少なくない。惜しまれつつも今年解散したアーティストたちを音楽ジャンル問わず幅広く振り返る。

 SMAPの他に今年解散した主なアーティストは、乙女新党、ギルガメッシュ、SCREW、SMAP、ユルリラポ、LAGOON、WaT(五十音順)。

 「乙女新党」は12年12月に結成。「ポジティブな二軍アイドル」として活動し、注目を集めた。今春に安倍晋三首相が開いた「桜を見る会」にも招待されたが、「それぞれの道へと進んだ方が良い時期が来た」と7月3日のライブをもって解散、3年半の活動を終えた。現在、元リーダーの高橋優里花(19)は新ユニット「いちごみるく色に染まりたい。」のメンバー兼プロデューサーとして活動中。“二刀流”で新たな道を拓いた。

 05年結成の女性アイドル5人組「℃−ute」は、来年6月をもって解散する。今年2月に全員が20代になり、それぞれの将来を考え始めたことが呼び水に。来年6月、悲願のさいたまスーパーアリーナ単独公演で丸12年の活動に幕を下ろす。

 ユルーく、リラックスポップを歌うことをコンセプトに生まれた癒し系ガールズユニット「ユルリラポ」も、10月1日に解散。当時第2子妊娠中だったタレント・小倉優子(33)の夫で美容師の菊池勲氏(46)との不倫を一部週刊誌に報じられた馬越幸子(25)が所属していたことでも知られる。馬越は同騒動で8月3日に所属事務所との契約を解除されていた。

 今年の芸能界を席巻した「ゲス不倫」。“生みの親”ともいえる「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(28)は、タレントのベッキー(32)との不倫騒動後の未成年飲酒問題により同バンドの活動休止を余儀なくされた。

 本業と並行して音楽活動にも勤しんでいたタレントや俳優のユニットの解散も相次いだ。ウエンツ瑛士(31)と小池徹平(30)のデュオ「WaT」は昨年、7年半ぶりとなる単独公演で解散を電撃報告。2月12日のテレビ朝日「ミュージックステーション」への生出演を最後に活動終了した。ウエンツは個々の成長の必要性を解散に至った理由に挙げ、小池は「前向きな決断」と強調した。

 女優の瀧本美織(25)がボーカルを務めた女性バンド「LAGOON(ラグーン)」も7月15日に解散。「女子はいつだって変身できる」をテーマに、救命士ら、普段は別の仕事をする5人組で結成。解散の理由には、二足のわらじでの活動継続が困難となったことを挙げた。

 女優・川島海荷(22)も「お芝居を極めていきたい」と女優業に専念するため5人組ガールズユニット「9nine(ナイン)」から7月23日で脱退した。

 今年で活動を終えたビジュアル系バンドも数多い。「ギルガメッシュ」と「SCREW」は5月2日に解散を発表。くしくも同日の発表となり、ファンの間には驚きと動揺が広がった。04年に結成の「ギルガメッシュ」は7月10日に、06年に結成の「SCREW」は11月1日に、それぞれ最後の公演を行い10年以上にわたる活動に終止符を打った。その後、元ギルガメッシュのリーダー・愁(ベース)はロックに特化した子供服ブランドを立ち上げるなど活動の幅を広げている。

 一方で、4人組ロックバンド「THE YELLOW MONKEY(ザ・イエロー・モンキー)」は12年ぶりに再結成し、全国アリーナツアーを開催。年内限りでの解散を発表した「SMAP」にも再結成を望む声が早くも寄せられている。97年12月に一度解散し、07年に再結成したロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKI(年齢非公表)は「何年後でも再結成していただければ(ファンの)皆さんにも喜んでいただける。僕としてもそういうものを望んでいます」と呼びかけ、「一度離れたことで、ありがたみが分かった」との体験談が語られた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年12月28日のニュース