小池知事“追っかけ隊”はなぜ“百合子グリーン”に染まったのか

[ 2016年12月29日 10:45 ]

小池都知事
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 東京都の小池百合子知事が出席する都議会の本会議や行事には、いつも「百合子コール」を送る応援団がいる。小池氏公認の「小池百合子“追っかけ隊”グリーン軍団」だ。なぜ“百合子グリーン”に染まったのか。そのワケを中心メンバーの浅野浩子さん(54)、牧子さん(23)親子に聞いてみた。

 都内に暮らす浩子さんは専業主婦、牧子さんは大学4年生。7月の都知事選前までは「都政に全く興味なかった」と口をそろえる。それがいまは、都の公式サイトなどで小池氏の予定をチェックし追いかける日々が続く。仲間内のやり取りは小池氏関連の情報であふれかえり「生活の中心に百合子先生がいる」と浩子さんは嬉しそうに明かす。

 都知事選で2人は、自民党が擁立した増田寛也氏、民進など野党4党の統一候補となった鳥越俊太郎氏を含め主要3候補の演説を聞き比べた。「他の2候補と違って、百合子グリーンの企画などとにかく演説を聴いていて楽しかった。期日前投票を済ませた後も当選してほしいという気持ちが強かったので緑の服を着て応援を続けました」(牧子さん)。

 2人によると、グリーン軍団が結成されたのは知事就任直後の8月上旬。都知事選で小池氏のイメージカラーの緑を身につけて演説を追いかけていた支持者が顔なじみになり意気投合。フェイスブック(FB)のグループを作成することになり、小池氏に関連した情報を日々共有するようになった。中心メンバーは6、7人という。

 浅野親子は小池氏の退庁時を狙って“出待ち”をすることもしばしば。都議会本会議には午前5時から並ぶ。熱心に追いかけているかいあって「SPともすっかり顔なじみになってしまいました」とにっこり。都の職員にも「過去の都知事にはこんなことなかった。前代未聞ですよ」と驚かれたとか。

 追いかけてるからこそ都民の熱量の変化も感じる。牧子さんが例に挙げたのは10月と12月の都議会の傍聴席の人数だ。「とにかく10月は傍聴席がぎっしり。でも12月はグッと人数が減ったんですね。興味、関心が薄れてきてるのかな、と危機感を感じました。百合子先生にはまた興味、関心を引く何かをやってほしいという気持ちは正直ありますね」と本音。小池氏を中心に動く来夏の都議選へ次の「小池劇場」の幕が開くのを心待ちにしているようにも感じた。

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2016年12月28日のニュース