テントさん通夜 師匠・上岡氏は「衝撃的な出来事でぼう然自失」

[ 2016年9月30日 05:30 ]

車にはねられ亡くなった漫談家のテントさん

 27日に交通事故にあい、65歳で亡くなった吉本興業所属の漫談家テント(本名・三浦得生=みうら・とくお)さんの通夜が29日、大阪・八尾市の八光殿南植松で営まれ、師匠で元タレントの上岡龍太郎さん(74)が参列した。

 1981年に弟子入りしたテントさんに、上岡さんは2000年の芸能界引退時、2代目襲名を勧めるほど見込んでいた。前日には通夜で取材に応じる意向を示すも、報道陣を避けるように入退場。後から事務所を通して「あまりに衝撃的な出来事で茫然自失です。さすがの私も言葉がございません。最愛の弟子を亡くした気持ちをくみ取って、そっとしておいて下さい」とコメントした。

 この日は落語家の桂ざこば(69)月亭可朝(78)ら約250人が参列。オール巨人(64)は「ぶれない人で、モノマネがめちゃくちゃ上手かった。同い年で友達感覚もあった」と語り、「不思議な芸風がそろそろ脚光を浴びてもいいと思っていたのに」と肩を落とした。ざこばも「奇才というか、真面目やけど変わってる。惜しい人を失った」と突然の死を悼んだ。

 タレントの板東英二(76)は上岡さんに漫談を教わっていた時代があり、「当時の同期」だったというテントさんに「漫談で負けまいと頑張っていた」と回想。棺の中のテントさんに対面し、「事故で大変だと思ったが、穏やかな顔をしていた」と語った。

 テントさんは「人間パチンコ」など個性的なネタで独特の存在感を発揮した。告別式は30日午前10時30分、同所で。

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