駿河太郎 共感できなかった夢二役「しゃあないなと思ってくれれば」

[ 2016年7月30日 13:02 ]

映画「夢二~愛のとばしり」の初日舞台あいさつを行った駿河太郎

 俳優の駿河太郎(38)が30日、初主演映画「夢二~愛のとばしり」(監督宮野ケイジ)が封切られた東京シネ・リーブル池袋で、共演の小宮有紗(22)、黒谷友香(40)らとともに初日舞台あいさつを行った。

 日本初のポップアーティストと呼ばれ明治から昭和を駆け抜けた竹久夢二を演じた駿河。この日も衣装で使った時代物のスーツ姿で登場し「初主演で、しかも実在の人物というのはなかなか難しかった。映画を愛するスタッフが集まってくれて、気持ち良く役に集中することができた」と感謝した。

 妻役の黒谷、最も愛した女性・彦乃役の小宮との三角関係に陥るため、「共感できるとは言えないですよね。もう、しゃあないなと思ってもらえたらいい」と苦笑い。黒谷も、「孤高すぎて、夫婦なのに最初から距離が近くなかったので、しゃべりたいのにしゃべれない。現場はつらかった」と振り返った。

 映画に込めたメッセージを聞かれた宮野監督は、「ありません。見た人の心に何かしらがしみてくれればいい」ときっぱり。だが、駿河が「愛のことを考えるきっかけになったり、やりたいことと現実のギャップを見つめ直すなど、いろんなものが詰まっている。エンターテインメント性はないと思いますけれど、日本映画として海外で勝負できる作品にはなった」と軌道修正しながら、自負をのぞかせていた。

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2016年7月30日のニュース