「真田丸」中島亜梨沙 色気たっぷり草刈正雄を手玉…意味深“二面性”

[ 2016年7月30日 08:00 ]

大河ドラマ「真田丸」で真田昌幸(草刈正雄)もゾッコンの吉野太夫(中島亜梨沙)(C)NHK

 NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)で“遊女”吉野太夫を演じる中島亜梨沙(33)が第28話(今月17日放送)から再登場している。妖艶な美貌は登場人物たちだけではなく視聴者までも魅了してきたが、今回の出演には“二面性”が隠されているという。そこには一風変わった役柄を楽しみながら演じる中島の姿があった。

 第18話(5月8日放送)を最後に出番のなかった吉野太夫だが、第28話でいきなり再登場した。主人公・真田信繁(堺雅人)の父・昌幸(草刈正雄)の“無気力”を象徴。第29話(今月24日放送)、昌幸は命じられた伏見城の普請(建築工事)を信繁の兄・信幸(大泉洋)に押し付け、吉野太夫のもとに通い詰めるほどだった。妻・薫(高畑淳子)や家臣・出浦昌相(寺島進)らの厳しい目線がありながらも昌幸は遊郭に足を運ぶ。

 インターネット上でも「また吉野太夫が登場するんですね!」などと喜びの声も多く、主演の堺もその1人。第18回の撮影が終わった時は「もう出ないのですか…」と残念がったが、再出演が決まって顔を合わせた際「またお会いできましたね」と声を掛けてくれたという。

 前回の出演では豊臣秀吉(小日向文世)や信繁らも客として相手をしてきたが、今回は昌幸の懇意を一身に集める立場。女性の中島から見ても「色気がすごい」草刈を役柄上、惚れ落とさなければならず「(草刈の色気に)“負けないぞ”と思いました。“あなたも飲みませんか”と言われたくらいなので、女性が嫌いではない役だと思います…。その隙を突くというわけではないですが、女性の武器で迫っていくという強い気持ちを持って演じました」と苦笑い。

 しかし今回は単なる遊女ではなく、どうやら“二面性”を持ち合わせているという。「吉野太夫でまた出るとは聞いていたのですが…なるほどと思いました。三谷(幸喜)さんの脚本の面白いところでした」と意味深長。自身のツイッターでも「全国の昌幸さまファンの皆さま、お怒りはごもっともでございます…私も夢かと思いました。が、2人の関係性を推理しながら、また次週もご覧いただければ幸いです!」と含みを持たせていた。

 第15話(4月17日放送)と第18話では赤の着物に身を包み、妖艶な姿ながらも秀吉ら遊郭に訪れる客たちと距離を取っていた。しかし今回は「衣装が違うので、強いインパクトを持っていただけるかなと思います」と自信たっぷりな派手な桃色の着物。昌幸とも積極的なスキンシップを取り、いかにも“遊女”らしい立ち振る舞いを見せる。

 この変化にどことなく違和感を抱く視聴者も多いが「あとで視聴者の方が“あっ”と思って巻き戻してみた時に“ここの表情こうだったのか…”みたいな分からない程度の微妙な部分を見ていただきたいです。既に台本がすごくうまく書かれているので、そこに乗っかって演じられたらと思ってやっていました」と役柄を楽しんだ。

 今回の吉野太夫については「たぶん、きっとどこかでずっと考えている。笑ってはいますが、目の奥で笑っていない…。緊張感と、表面には見えない切羽詰まった雰囲気があります」と分析。「無駄に女っぽいところもありますし、色気は今回の方が多いと思います」と撮影を振り返った。

 いよいよ秀吉の死が近づき、大坂編もクライマックスとなる。東京都知事選速報のため繰り上げ放送になる第30話「黄昏」(31日後7・15)では、秀吉の老いが加速し、大名たちに混乱を巻き起こす。落成を前に地震で倒壊した伏見城を目にした昌幸も、吉野太夫との距離を今まで以上に縮める…。中島はツイッターで「来週はどうなってしまうのか…えーーー!!!という驚きをお約束します」と予告している。

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