小倉キャスターの悔恨 「俺が生きているうちに」巨泉さん誘いも…

[ 2016年7月21日 09:20 ]

「とくダネ!」の小倉智昭キャスター

 大橋巨泉さんの訃報が明らかになってから一夜明けた21日、キャスターの小倉智昭氏(69)がフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜前8・00)で、あらためて巨泉さんとの秘話を語った。

 テレビ東京(当時は東京12チャンネル)のアナウンサーだった小倉氏を巨泉さんがスカウトし、以降40年間続いた師弟関係。前日20日の番組内では、恩師が12日に急性呼吸不全で亡くなったことを涙ながらに伝えた小倉氏だったが、この日は、時には笑顔を交えながら懐かしそうに思い出を振り返った。

 結婚式の媒酌人をしない巨泉さんが「小倉が結婚するなら仕方ない」と媒酌人を引き受けてくれたことへの感謝の思いを伝え、1985年3月にハワイで行った挙式を収めたVTRを「本邦初公開です」と披露。現地に到着するのが遅くなった小倉氏に代わり、両家の親族を相手に車で観光案内したエピソードも紹介し「私の母親は亡くなるまで“巨泉さんに世話になった”と言っていた。ありがたかったです」としみじみ話した。

 海外に4カ所、生活拠点を置いていた巨泉さん。小倉氏は一度も訪れたことがなく「なんで来ないんだ」と言われていたが、そのうち「俺が生きているうちに来い」と催促されるようにもなっていたという。それでも「“(巨泉さんが)死んだら行く”」と憎まれ口を叩き、訪問しないままだったことを明かし「惜しむらくは…。一度行っておけばよかった」と悔しげに言葉をつなげた。

 また、共演した番組「巨泉のこんなモノいらない!?」(日本テレビ系)では、巨泉さんからいつ話を振られるか分からないからと、毎週膨大なデータを頭に叩き込んでから収録に臨んでいたといい「そこで鍛えられました」と話すなど、恩師の数々の愛情に謝意を表した。

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2016年7月21日のニュース