2016年本屋大賞に宮下奈都さんの「羊と鋼の森」、「火花」は10位

[ 2016年4月12日 19:29 ]

2016年本屋大賞を受賞した宮下奈都さん

 全国の書店員が最も売りたい本を選ぶ「2016年本屋大賞」の発表会が12日、東京都内で開かれ、宮下奈都さんの「羊と鋼の森」(文藝春秋)が大賞に選ばれた。

 「羊と鋼の森」はピアノの調律に魅せられた一人の青年が調律師として成長していく姿を描いた長編小説。

 宮下さんは1967年生まれ、福井県出身。2004年にデビュー、大賞受賞作品は第154回直木賞候補作品だった。受賞に「この作品は、私にとっても大切な、大好きな物語です。たくさんの方に読んでいただけたら幸せです。これからも、好きな物語を書いていこうと思います」と喜びを語った。

 翻訳小説部門第1位は「書店主フィクリーのものがたり」ガブリエル・ゼヴィン著、小尾芙佐訳(早川書房)に決まった。

 本屋大賞の2位以下は次の通り(敬称略)。

(2)住野よる「君の膵臓をたべたい」(双葉社)(3)中脇初枝「世界の果てのこどもたち」(講談社)(4)西川美和「永い言い訳」(文藝春秋)(5)辻村深月「朝が来る」(文藝春秋)(6)米澤穂信「王とサーカス」(東京創元社)(7)深緑野分「戦場のコックたち」(東京創元社)(8)東山彰良「流」(講談社)(9)中村文則「教団X」(集英社)(10)又吉直樹「火花」(文藝春秋)

【過去10年の本屋大賞】年度、書籍名、著者(敬称略)
15年「鹿の王」上橋菜穂子
14年「村上海賊の娘」和田竜
13年「海賊とよばれた男」百田尚樹
12年「舟を編む」三浦しをん
11年「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉
10年「天地明察」冲方丁
09年「告白」湊かなえ
08年「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎
07年「一瞬の風になれ」佐藤多佳子
06年「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリー・フランキー

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