高畑充希“おやじヒロイン”に共感 能天気、いつも「なんとかなる」

[ 2016年4月12日 10:25 ]

「とと姉ちゃん」のヒロインを務める高畑充希
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 女優・高畑充希(24)がブレークした。厳しいオーディションを勝ち抜いて芸能界入りし、ミュージカルスターの道を歩み始めてから約10年。現在はNHK朝ドラのヒロインとして超多忙な毎日を過ごしている。日本全国の視聴者らの心に響く魅力の源は何なのか。かつて「文学少女」だったその素顔に迫った。

 高校卒業後は法大キャリアデザイン学部に進学した。現代社会の中での生き方や働き方について勉強する学部。その頃既にミュージカル「ピーターパン」の主演などで芸能界の第一線にいたが、学校生活を捨てなかった。

 「芸能以外のことをしている友達が欲しかったんです。大学に行って新しい友達ができて、キャンパスライフを楽しめました」と振り返る。

 しかし、在学中にNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」にヒロイン(杏)の義妹役で出演するなど多忙になったこともあり、最終的に卒業には至らなかった。

 「かぶりつきで聴きたいような面白い授業があったんですけど、その授業は出席日数に関して厳しくて取れなかったんです。卒業するために興味のない授業を取るのも変だと思って辞めちゃいました。親は卒業してほしかったと思うので申し訳なかったけれど、仕事に集中できるようになったので良かったです」と淡々と語る。

 女子大生として出演していた「ごちそうさん」以来2年半ぶりの朝ドラとなった「とと姉ちゃん」では、亡くなった父親の代わりに家族を支えながら奮闘する「おやじヒロイン」を演じている。

 「“おやじヒロイン”は好きなフレーズです。でも、たぶん、ヒロインより私の方がおやじの部分が多いと思います。私は、日本酒とお刺し身で、気が合う友達と、どうでもいい話をしっぽりするのが好き。今は撮影に追われて、そういう時間が少なくなっているのが悩みです。こんなに遊ぶ時間がないのは初めてで、今までの朝ドラのヒロインは凄いなと思います」と語る。

 数多くの難題を乗り越えていくヒロインには強い共感もある。

 「能天気なところが結構似てます。私も、何かあってもあまり引きずりません。いつも“なんとかなる”と思うんですけど、母親からは“これはなんとかならないでしょう!?”と怒られます。でも、これまで基本的になんとかなってきたので、これからも、なんとかなるんじゃないですかね」とほほ笑む。

 朝ドラの撮影が完了する8月下旬以降、やりたいことは海外旅行だという。放送期間中にさらに人気が出て現在より忙しくなっている可能性が高いが「ヨーロッパに行きたい。少し休みます!」と宣言して愉快そうに笑った。 

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