雨宮塔子 パリ同時テロ現場撮った 古巣報道特番で映像紹介

[ 2015年12月24日 11:15 ]

古巣のTBSで大型報道特番の司会を務める雨宮塔子

 フリーアナウンサーの雨宮塔子(44)が、30日午前11時から6時間半にわたって生放送されるTBS「報道の日2015 ニッポン・ゼロからの70年」で関口宏(72)とともに司会を務める。生活基盤を置くフランス・パリで11月に発生した同時多発テロの現場を、自ら撮影してきた映像も紹介する。

 東日本大震災が起こった2011年に始まった年末恒例の大型報道番組。雨宮は同番組などのため、パリから21日に帰国。古巣からの依頼について「ありがたいことです」と笑顔で語った。

 昨年から今年にかけては大変な一年だった。私生活ではパティシエの青木定治氏(47)との離婚が成立。1カ月ほど前にはテロの恐ろしさを身近で感じた。「パリ市民は日本人と違った強さがある。事件直後なのに、みんなが共和国広場に集まった。テロに屈しないぞ!しょげないぞ!という思いをあえて外に発信したんです」と説明。「クリスマス時期が危ないという情報も流れていますが、ひるまない。自分たちの生活を妨害されてたまるかといった感じ。強いです」と続けた。

 多くの犠牲者が出た現場には日本から届けられた花も多く供えられているという。そうした映像もカメラに収めており、番組の見どころの一つとなる。

 戦後70年ということで、番組では「ゼロからの歩み」をテーマに、10年刻みで復興の陰で流れた日本人の汗や涙のエピソードに着目していく。谷上栄一プロデューサーは「93年の年末に関口さんと“報道30時間テレビ”をやりましたが、宝くじの抽せん会場から中継したのが入社1年目の雨宮さん。運命的なものを感じる」と経緯を説明。雨宮は「酒鬼薔薇事件など重大事件にも興味があります」と、本番を見据えている。

 ◆雨宮 塔子(あめみや・とうこ)1970年(昭45)12月28日、東京都生まれの44歳。93年TBS入社。「どうぶつ奇想天外!」などで局を代表する人気アナに。99年退社し、パリに遊学。著書「金曜日のパリ」などエッセイストとしても活躍。2児のママ。

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2015年12月24日のニュース