田原氏ら野坂昭如さん悼む声続々 高畑監督「弱者の悲劇描ききった」

[ 2015年12月10日 14:30 ]

野坂昭如さん

 直木賞受賞作「火垂るの墓」などで知られる作家の野坂昭如(のさか・あきゆき)さんが9日午後10時37分ごろ、心不全のため東京都内の病院で死去した。85歳。神奈川県鎌倉市出身。ジャーナリストの田原総一朗氏(81)映画監督の高畑勲氏(80)らから追悼の声が相次いだ。

 テレビ朝日「朝まで生テレビ!」にコメンテーターとして出演し、歯に衣着せぬ発言で人気を集めた野坂さん。朝生の司会を務める田原氏はツイッターで「野坂昭如さんが亡くなった。彼は自ら落ちこぼれることで、天皇制、アメリカ、自衛隊、あらゆることにNOと言い続けた。KYと言う言葉がある。日本は空気の国で、空気を読まないとうまくく生きていけないのだが、野坂さんはあえて『オレは空気が読めない』と言い切って何にも縛られない自由な生き方をした」と追悼した。

 また、アニメ映画「火垂るの墓」の監督を務めた高畑氏は「野坂昭如さんはきっと今、久々に肉体から解き放たれて楽天的になり、日本国中を、沖縄を、自由に羽ばたきながら飛び回り、日本を戦争の道へ引きずり込ませまいと頑張っている人々を、大声で歌って踊って、力強く励ましてくれているにちがいない、と私は思います。野坂昭如さんの『火垂るの墓』と『戦争童話集』は、戦争に巻き込まれた弱者の悲劇を描ききった不朽の名作です。私たちは『火垂るの墓』をアニメ映画化できて本当によかったと、野坂昭如さんに心から感謝しています」としのんだ。

 作家の瀬戸内寂聴さん(93)は雑誌上で往復書簡。「お手紙の中で今の日本の現状をとても憂えていました」とし「素晴らしい才能の持ち主で、作家でありながら、黒眼鏡で歌も歌い、まるで舞台の人のようでもありました。以前会いに行った時、とても寒い日だったのに玄関の外に出て待っていてくれた姿を思い出します」と振り返った。

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