「恋仲」で月9初主演 福士蒼汰“挑戦”支える単身米旅行の経験

[ 2015年7月14日 12:30 ]

優しい笑顔をみせる福士蒼太

 引っ込み思案だった少年はデビューをきっかけに、ストイックに演技を極めようとする精かんな青年へと生まれ変わる。20日スタートのフジテレビ「恋仲」(月曜後9・00)で月9主演の大役を射止めた俳優の福士蒼汰(22)。テレビドラマの世界で新たな挑戦の幕を開ける。

 「連ドラといえば月9だし、光栄には思いますが、意外とプレッシャーはないんですよね」と、あくまで自然体だ。

 ゴールデンドラマは初主演。経験豊富な映画の世界とは違う体験ができそうなことには、期待感を持っている。例えば、視聴者の反応とともに作り上げていくテレビドラマ独特のライブ感覚。特に月9は高視聴率を求められる枠で、毎回胃が痛くなってもおかしくないが「そういう経験は初めてだし、自分にとって大きな挑戦。とてもワクワクしています」と目を輝かせた。

 大役に向かって着実に歩み始めることができたのは、約2カ月前の出来事が大きい。「アメリカに1カ月、旅行したんです。友人にコーディネートしてもらった人の家に泊まったことはありましたが、ほとんど単身での旅行。とてもリフレッシュできましたね」

 デビューから4年半。初めて所属事務所に「少し時間を頂いて」かなえた長期休暇。立ち寄ったのはワシントンDC、ニューヨーク、シアトル、ロサンゼルス、ラスベガス、ハワイの6都市だった。

 「中学のとき、先生に発音を褒められて」好きになった英語。以来、ずっと米国は憧れの国だった。

 「日常会話なら理解できる」という英語力。会話に不安はなかったが、やはり最初は個人旅行ということもあって気後れする部分もあった。けれどもバーでお酒の勢いに助けられながら、バーテンダーや同席した人と会話を交わしてからは、持ち前の会話力も存分に発揮できるようになった。

 海外なので国内で感じることもある有名人のジレンマもない。「アメリカの人はオープンで、人と人の距離が近い」と話すが、本人が開放的だったことも手伝い、ストリートでさまざまな人々と触れ合った。知り合った人の中には、ちょっとしたホームパーティーに招いてくれた人もいた。仕事の話からプライベートまで、さして時間を要さずに話し合えるようになる経験は、とても有意義に思えた。

 「日本ではこんな経験をしたことはなかったし、それはいろんな可能性を狭めている気がしました。特に僕は役者をしているわけで、知らない人のそれぞれのテキストを知ることは、仕事にとても役立つんじゃないかと思えたことが、この旅行の一番の収穫ですね」

 ▽恋仲 富山生まれの三浦葵(福士蒼汰)は何となく東京に出てきて、何となく建築事務所に勤めている青年。ある日、幼なじみの芹沢あかり(本田翼)と運命的な再会を果たす。しかし、あかりを思うもうひとりの青年・蒼井翔太(野村周平)は高校時代の親友だった…。

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