木梨憲武 なでしこに感謝「ありがとう。さあ次、行くよ」

[ 2015年7月7日 09:20 ]

決勝戦を戦い抜いたなでしこジャパンにエールを送る“ペレ・木梨”

サッカー女子W杯カナダ大会決勝 日本2―5米国

(7月5日 バンクーバー)
 とんねるずの木梨憲武(53)が、なでしこジャパンのW杯決勝戦特別観戦記を寄稿した。帝京高時代にサッカー部で活躍した芸能界きってのサッカー通が、今回も日本中を熱くさせたなでしこイレブンに感謝の気持ちをつづった。

 アメリカは強かった。なでしこは、アメリカを研究し、対するアメリカは、なでしこを研究し、お互い知り尽くした中での決勝。

 ゲームの立ち上がり10分は、何かが起こりやすい。展開が落ち着くまで、なぜかバタつく。これは昔からのセオリーで、アメリカは高いところを警戒させて低い球でのセットプレーで2点先制。ここまで鉄壁のなでしこディフェンス陣が崩された。そして、まさかのもう2発、0―4。選手、日本中がバタついた。

 コドモからオトナまでハマッている流行のサッカーゲーム(プレステ)なら電源を切りたい状況です。

 前半27分、大儀見がドイツでのサッカー漬けで練習したミドルシュート、サク裂。ここでゲームが落ち着いたように見えた。もし前半10分をしのぎ、大儀見のシュートが先に入っていれば展開は真逆に変わっていたはず。

 先日あった男子代表、W杯予選シンガポール戦も形の違うパターンに、はまり、1点簡単に入っていれば、5―0まであった試合。しかし、まさかのドロー。これがサッカーの深さ、怖さ、面白さ、選手全員、知っているはず。なのに、こういうことが起こる。だからサッカーは面白い。

 きょうからの課題、整える準備に入ります。だから美しい。ありがとう、なでしこジャパン。ありがとう、3つ上の佐々木先輩(帝京)。

 今回、私の決勝の想定では澤とワンバックの劇的な何かが起こると思っていましたが、現実では開始10分の“魔物”にやられたストーリー。次、行くよ、次。

 岩渕さん、タイミングで抜いていくドリブル、素敵です。

 ヤット(遠藤)を思わせるゲームの止め方、動かし方ができる宮間キャプテン。頼むでー!

 日本人離れしたバネ、アンリ選手のように見えた宇津木さん、格好いい。

 いつでも、落ち着いている、本当にうまい阪口さん。

 素敵なオーバーラップの有吉さん、ナイスシュート。

 ディフェンスの要、岩清水さん、アンタのせいやないで。

 安定感あり過ぎ、熊谷さん。

 強さ、個人技、ムードづくり、頼むで大野さん。

 タッチライン際での個人技美しい、メール入らないよ、川澄ちゃん。

 振り向きざまのミドルシュート、結果出たね、大儀見さん。

 反応の速さピカイチ、海堀ちゃん。

 1対1負けない強さ、鮫島さん。

 菅沢さん、次のなでしこ、頼むで。

 澤さん、アンタ格好いい。ワンバックへの友情ファウル、素敵でした。まだ続けてね。飯会、行くよ。

 控えの選手の皆さん氷水、ありがとう。さあ次、行くよ。安藤さん、早く治してね。佐々木監督、スベっても、ダジャレ多めにお願いします。

 2015年、W杯、ありがとう。次、行くよー。

 木梨 憲武(ペレ)

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2015年7月7日のニュース