ピース又吉直樹 芥川賞候補に「偉い人に怒られるかと思った」

[ 2015年6月20日 19:39 ]

堀本裕樹氏(右)との共著「芸人と俳人」の刊行記念トークショーを行ったピースの又吉直樹

 中編小説「火花」が第153回芥川賞の候補となったお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(35)が20日、俳人の堀本裕樹氏(40)との共著「芸人と俳人」(集英社刊)の刊行記念トークショーを都内で行った。

 ノミネートは移動中に電話がかかってきて知らされたが、主催の日本文学振興会の名前がよく聞き取れず「複雑な名前で、最初はすごく偉い人に怒られるのかと思った」という。そのうえで候補となる意思の有無を問われ、「よろしくお願いします、と答えました」と明かした。

 受賞については、「自信はないし、取れるか取られへんかより、どう読んでいただけるのかという期待と怖さがある」と複雑な表情。来月16日の選考会時は東京にいてスケジュールは空けられる予定だが、「取れたらうれしいですけれど、取りたいんやったら叫べと言われたら叫べない。恥ずかしさが勝ってしまう」と控えめだった。

 堀本氏は、「素晴らしい小説で、又吉さんにしか書けない芸人の世界を体現している」と絶賛。「取ってほしいと祈っています」と期待していた。

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2015年6月20日のニュース