“ドローン映画”今秋 日本初公開!米軍の対テロ軍事作戦描く

[ 2015年6月20日 08:55 ]

映画「ドローン・オブ・ウォー」のポスター

 “ドローン映画”が今秋に日本で初めて公開される。

 米軍の無人戦闘機を使った対テロ軍事作戦の実態を描いた米映画「ドローン・オブ・ウォー」(監督アンドリュー・ニコル)。原題は「GOOD KILL」だが、配給のブロードメディア・スタジオが「社会的に関心が高まっているドローンを前面に出し、新しい戦争の形であることを分かりやすく伝えたい」と邦題を決定。ドローンを題材にし、タイトルにもなっている作品が日本で公開されるのは初めてだ。

 日本では、今年4月に首相官邸屋上に落ちているのが見つかったことで一気に注目され、ラジコンのような小型機が広く知られているが、遠隔操作で飛ぶ無人機全般を指す。もとは軍事用に開発され、米国では01年の米中枢同時テロ以降、対テロ作戦に投入。操縦士に危険が及ばない一方で、民間人の犠牲者も出ており、批判が強まっている。

 映画は、全長10メートル近いドローン戦闘機の操縦士(イーサン・ホーク)が主人公。テロリストがいるアフガニスタンには赴かず、1万キロ以上離れたラスベガスの空軍基地にあるオペレーションルームから操縦。ボタン一つでミサイルを発射し、モニター上で爆撃の状況を確認する。危険も爆撃の実感も伴わないゲームのような任務に苦悩する姿を描く。

 ドローンをめぐっては、悪用が懸念され規制に向けた動きが進む一方、災害現場での状況確認や物流などの活用、開発に取り組む動きが世界的に活発化。今年は“ドローン元年”といわれている。映画は米国では5月に2スクリーンで封切られ、現在143スクリーンまで拡大しており、日本でも話題になりそうだ。

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