今いくよさん　ビールでお別れ…くるよ号泣「我慢していたからね…」

今いくよさんの葬儀で悲痛な表情を浮かべる、くるよ（右）。左は遺影を抱く親族

　２８日に胃がんのため６７歳で亡くなった、漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよ（いま・いくよ、本名里谷正子＝さとや・まさこ）さんの葬儀・告別式が３０日、京都市内で営まれた。

　相方の今くるよ、間寛平、宮川大助・花子ら約１２０人が参列。くるよは棺に花束を添え、「いくよちゃん、ありがとう。大好きな花やねえ。真っすぐ、真っすぐ（天国へ）行って」と号泣。高校時代から５０年以上連れ添い、支え合った最愛の仲間との別れを惜しんだ。

　いくよさんは昨年９月の胃がん判明後、１日３０本ほど吸っていたタバコと、大好きなビールを断って闘病。くるよは「たばこもビールも、我慢していたからね…」と紙コップにビールを注ぎ、末期の水代わりに、いくよさんの唇を湿らせた。棺には、いくよさんが愛飲していた米タバコ「ケント」１箱、舞台衣装のほか、天国でもトレードマークだった“厚化粧”ができるようにとメーク道具が入れられた。また、大好物だったカップ麺「どん兵衛」も添えたという。

　戒名は「萬華院喜香正蓮大姉（まんげいんきこうしょうれんだいし）」。華やかな衣装やメーク、切れ味のいい話芸で観客を喜ばせてきたいくよさんらしく「華」「喜」などの文字が入った。

　出棺の際には、親族と大助らが棺を運んだ。花子は「いくよ姉ちゃん、日本一や～！」と涙ながらに絶叫。くるよもこらえ切れず、ハンカチで目元をぬぐいながら見送った。