大河「花燃ゆ」第21話は10・8% 視聴率2桁台に再浮上

[ 2015年5月25日 10:10 ]

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演を務める井上真央

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(日曜後8・00)の第21話が24日に放送され、平均視聴率は10・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが25日、分かった。

 第18話から、兄・吉田松陰を失ったヒロイン・文が夫の久坂玄瑞とともに激動の幕末に身を投じる新たな展開に突入した。

 初回(1月4日)の16・7%は1989年「春日局」14・3%、77年「花神」16・5%に次ぐ歴代ワースト3位発進。以後、第2話13・4%、第3話15・8%、第4話14・4%、第5話12・8%、第6話13・3%、第7話11・6%、第8話13・0%、第9話12・9%、第10話12・7%、第11話14・0%、第12話13・2%、第13話11・7%、第14話11・2%、第15話9・8%、第16話10・7%、第17話12・6%、第18話10・2%、第19話11・1%、第20話9・4%と推移している。

 第15話(4月12日)は「2015統一地方選開放速報」が午後8時から放送され、午後7時15分スタートの不利があったものの、初の1桁台9・8%に落ち込んだ。大河ドラマの関東地区の視聴率が2桁割れするのは2012年「平清盛」以来となった。

 籾井勝人会長(72)は5月14日の定例記者会見で、番組の視聴率について「ちょっと低過ぎるという気がする」とコメント。「前半は話が散漫だったかな」と制作サイドに苦言を呈した上で「(視聴率は)今から上がるのではないかと期待している」と話した。

 主演の井上真央(27)演じる主人公は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文(ふみ)。文は長州の尊王攘夷派の中心人物・久坂玄瑞と結婚し、死別後、群馬県初代の県令(現在の知事)の楫取素彦(かとり・もとひこ)と再婚。幕末の動乱の中、強い絆で困難を乗り越えた家族愛、松陰の志を継いだ若者たちの青春群像を描く。

 大河ドラマ54作目。「1リットルの涙」などの大島里美氏、「甘辛しゃん」などの宮村優子氏、「ナースのお仕事」などの金子ありさ氏によるオリジナル脚本。演出は「ゲゲゲの女房」「篤姫」などの渡辺良雄氏らが手掛ける。

 第21話は「決行の日」。亡き吉田松陰(伊勢谷友介)の名誉が回復し、長兄・梅太郎(原田泰造)の長男が吉田家を継いで再興することになった。一方、高杉晋作(高良健吾)は、なかなか行動を起こさない藩に失望し、10年いとまをもらうと突然、出家。そして、文(井上)は晋作の妻・雅(黒島結菜)から、夫の久坂玄瑞(東出昌大)が京都で芸妓(げいぎ)・辰路(鈴木杏)と親しくなっていることを知らされ動揺する…という展開だった。

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