「クロ現」やらせ NHK一部「誤り」認める…記者演技依頼は否定

[ 2015年4月10日 05:30 ]

 NHKの報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘されている問題で、NHKの調査委員会は9日、中間報告を発表した。番組でビルの一室を詐欺の「活動拠点」としたことを「誤り」と認定、番組構成も「演出が過剰ではなかったかという観点から検証を進める必要がある」とした。

 一方で、取材に当たった記者は「演技の依頼はしていない」と証言、取材対象者の証言と食い違いが多いため、引き続き調査を進めるとした。中間報告は、多重債務者とされる人物は記者と面識があったのに、その場で相談に訪れた構成になっていたと指摘した。

 やらせが指摘されたのは、昨年5月14日に放送された「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」。番組で詐欺に関わるブローカーとして匿名で紹介された男性が、記者に頼まれ「架空の人物を演じた」と証言する内容が週刊誌で報じられた。

 この日放送した同番組の最後に、国谷裕子キャスターが「視聴者の皆さまなどにおわびいたします」と謝罪した。

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2015年4月10日のニュース