富山駅コンコースには胡弓の音色、サプライズで谷村新司登場

[ 2015年3月14日 10:54 ]

北陸新幹線開業

 富山駅では14日午前5時20分に新幹線改札が開くと、待ちかねた乗客が続々と通り抜けた。ホームでの開業式には、JR西日本の新幹線CM曲を作った谷村新司がサプライズで登場し、会場を盛り上げた。

 金沢発東京行きの一番列車かがやきがホームに滑り込み、詰め掛けた鉄道ファンらから「来た、来た」「すごい」と歓声が。停車した新幹線が長野へ向けてゆっくりと動きだすと、見送りの拍手が湧き起こった。

 東京行きのかがやきに乗り込んだ富山市の自営業永井文吾さん(53)は「富山にとって新しい出発となる一番列車に乗れてうれしい。東京からの帰りは最上級グランクラスに乗ります」と満面の笑み。東京発のかがやきから降り立った神奈川県藤沢市の会社員志村嶺さん(25)は「一番列車で彼女に会いに来たかった。景色を見ていたらあっという間に着いた」と満足げだった。

 改札前コンコースでは、富山市八尾町の「おわら風の盆」の優雅な舞と胡弓の音色が乗客を出迎えた。東京から乗ってきた東京都羽村市の公務員清水容子さんは「富山出身なので、この音色を聞くと帰ってきたなと感じる」と感慨深い様子だった。

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2015年3月14日のニュース