栩内被告 堂々と無罪主張も…「ふてぶてしい」に涙

[ 2014年7月23日 06:10 ]

覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われている栩内香澄美被告。5月、送検のため警視庁東京湾岸署を出る

 歌手のASKA(本名宮崎重明)被告(56)とともに覚せい剤取締法違反(使用)罪に問われている愛人の栩内香澄美被告(37)の初公判が22日、東京地裁で開かれた。栩内被告は前後を刑務官に挟まれて入廷。しっかりと前を向き、堂々とした様子。弁護人席の前方の椅子に腰掛けると、女性弁護人に話しかけられて笑みを浮かべた。

 口元のほくろが色っぽく、すっぴんとは思えないほど、つややかな肌が印象的だ。胸元がやや開いたフリル付きの白黒ストライプシャツ、濃紺で八分丈のサブリナパンツ姿で、足元はピンク色のサンダル。茶色フレームの眼鏡をかけ、茶髪だった。ウエストから太腿にかけてのラインが女性らしく、着衣の上からもスタイルの良さがうかがえた。

 裁判官に証言台の前に立つように促されると「はい」と答え、はっきりと「栩内香澄美です。無職です」と話した。検察官が起訴状を読む際は視線を向けて聞き入り、裁判長から「事実が違うところは?」と聞かれると、女性弁護人が用意した紙を手に、記載された文章を読み始めた。

 「私は覚せい剤を使用したことはありません。尿や毛髪から陽性反応が出たようですが、それは鑑定のミスによるものです。事実ではないので、鑑定は間違えています」

 やや早口でこう述べると、さらに「(鑑定に)誤りがない場合でも、第三者が何らかの方法で私の体内に入れたものです。使用の故意はありません。無罪を主張します」と訴えた。

 公判中も背筋を伸ばして前を向き、検察官や裁判官が話す時は視線を向けた。5月の送検時、乗っていた警察車両が報道陣に囲まれても、表情を変えることなく前を向き続けた落ち着きぶりはこの日も健在。

 ただ、弁護人の男性が冒頭陳述で「陽性反応が出ているのに罪状を否認して、ふてぶてしい被告人だと報じられたことは遺憾だ」と訴えた時だけは涙を流した。

 よほど無罪を確信しているのか、退廷時には検察官にも一礼する余裕もみせた。

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