「三軒茶屋シネマ」超満員でお別れ…最後は「そして父になる」

[ 2014年7月21日 08:42 ]

 名画座「三軒茶屋シネマ」(東京都世田谷区)が20日、閉館。1954年の開館以来、60年間にわたる歴史に幕を閉じた。

 また名画座の灯が1つ消えた。最終日は「そして父になる」(10:10/14:55/19:40)「のぼうの城」(12:20/17:05)の邦画2本興行。

 公式ツイッターは20日午後11時すぎ「たった今、三軒茶屋シネマは閉館いたしました」と報告。「超満員(155席)でこの日を迎えられましたこと、大変うれしく、ご来場いただきましたこと、心より感謝申し上げます。そして、60年間ご愛顧いただき、誠にどうもありがとうございました」と謝辞を伝えた。

 6月6日「設備の老朽化、近年の市況の厳しさなど、諸般の状況から長期的な展望の見通しが立たず、誠に残念でございますが、閉館を決定した次第でございます」と閉館を発表していた。

 都内名画座の閉館は「浅草名画座」「浅草新劇場」「浅草中映劇場」(2012年10月)「三軒茶屋中央劇場」(昨年2月)「銀座シネパトス」(昨年3月)「新橋文化劇場」(8月31日)と相次いでいる。

 一方、新宿コマ劇場・新宿東宝会館の跡地に来年春、都内最大級のシネマコンプレックス「TOHOシネマズ新宿」がオープン予定。

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2014年7月21日のニュース