新垣氏 ニコ生で新曲初披露…佐村河内氏へ「心の中で聴いて」

[ 2014年7月20日 05:57 ]

ピアノを演奏しながら譜面をめくる新垣隆氏

 耳の聞こえない作曲家として「現代のベートーベン」と呼ばれ作曲偽装が問題になった佐村河内守氏(50)の代作者で、作曲家の新垣隆氏(43)が19日、動画サイト大手「ニコニコ動画」の生放送番組で新曲を初披露した。曲名は「交響曲HARIKOMI」。新垣氏名義の作品がメディアを通じて発表されたのは初めて。18年間のゴーストライター活動を経て、「私の代表作になる。佐村河内氏にも心の中で聴いてほしい」と話した。

 佐村河内氏の代作者だったことを明かした2月6日の会見から163日。再び複数メディアの取材カメラに囲まれながら、都内のホールでピアノを軽快に演奏した。

 ジャズをベースに、冒頭の旋律は「張り込み」のイメージに沿って70年代の刑事ドラマを意識。民謡や昭和歌謡などのテイストも盛り込んだという。弦楽四重奏とジャズ九重奏団を従え、頭を左右に振りながらリズムを取り、時には立ちながらダイナミックに演奏。会場に一般聴衆はいなかったものの、視聴者からは「8888」(パチパチと叩く拍手を表すネット用語)や「ガッキーに感動した」など賛辞のコメントが次々と寄せられた。

 新曲制作を依頼したのは、一連の疑惑を報じた週刊誌「週刊文春」編集部。佐村河内氏の発注書を基に新垣氏が作曲した代表作「交響曲第1番 HIROSHIMA」も想起させるタイトルだが、文春側が「人目を避けながら息を潜めて待ち続けるその緊張感、焦燥感、そしてターゲットに直撃するときの高揚感をイメージした曲を」などと佐村河内氏を皮肉る表現も交えて“発注”。同誌からギャラが発生する仕事として請け負い、先月中旬から着手し、約1週間前に完成させた。

 演奏を終えた新垣氏は「こういう舞台に立って演奏できた喜びが大きい。私の代表作の一つになる」と自画自賛。取材陣から「ゴーストのゴーストはいませんよね?」と念を押され、笑いながら自分の曲だと強調した。

 佐村河内氏が「名誉毀損(きそん)で訴える」と主張していた件については、「特に動きはない」と冷静に答えた。同氏に対して「(HARIKOMIを)心の中で聴いてほしい」とメッセージを送った。

 ≪佐村河内氏は今…≫佐村河内氏は「テレビに出るのはきょうが最後」と言い切った3月7日の会見以降、公の場には姿を見せていない。この会見で聴覚障害を否定した新垣氏を「名誉毀損で訴える」と表明したが、現時点で訴訟に発展したとの情報はない。一方の新垣氏は5月、佐村河内氏側から「楽曲は共作という形にしてほしい」との申し入れがあったと明かしており、新垣氏が2月に「著作権を放棄する」と述べたことに対し、著作権を主張している可能性がある。

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