【大島優子 卒業スピーチ全文】劇場で踊れなくなるのが一番悲しい

[ 2014年6月9日 21:55 ]

バルコニーからファンにあいさつする大島優子はうっすらと涙を浮かべる

 大島優子(25)が9日夜、東京・秋葉原の専用劇場でAKB48卒業公演を行った。午後8時32分から始まった「最後のスピーチ」は以下の通り。

 私たちAKB48はこのAKB48シアター、ドン・キホーテの8階にあるこの狭い劇場から始まりました。250人いうキャパで、最初、私は1期生ではなく、2期生として活動してきて、1期生はこの250人のキャパを埋め尽くすこともできませんでした。

 そして、どんどんどんどん人が増えていって、みんなが応援してくれるようになって「会いに行けるアイドル」というコンセプトが次第に広がっていきました。アキバ系アイドルとして始まった私たちが、きのう(8日)味の素スタジアムという7万人の大きな会場を埋め尽くして、それは本当に夢のような出来事で。私たちはいまだにここ、秋葉原の48シアターで活動をしているので、きのう7万人の前で歌ったのが、きょうは250人の目の前で歌っていて。とっても狭く感じるけれども、でも、この狭い空間が私が、AKB48の大島が生まれた原点です。

 ここで踊れなくなる、ここに通えなくなるということが一番悲しくて、寂しいです。ここにはすごい思い出が詰まっていて、みんなの笑顔と、みんなの汗と楽屋の狭さと、楽屋の汚さと、空気の悪さと(会場笑い)いろいろあるんですけど、でも、本当にここから出発できて、よかったなぁって思います。

 小さな夢が大きな夢に変わって、いまやその大きな夢を背負って出発しようとしているんですけど。200何十人という48グループがいて、毎日のように公演を行っているんですけど、その200何十人の夢が、みんなで寄り添って、1つ1つ頑張って形にしていこうと思ったら、これだけ大きな家族になりました。

 そして、そこで応援してくれる皆さん、皆さんの力があって、AKB48は8年半、ここまで来れました。もうすぐで10年になります。柱のそこに、2本の柱がAKB48シアターにはあるんですけど、今8本(8年の印)あって、あと2枚で10本になるんですけど、私はあと2枚が増えるのがすっごい楽しみです。それまでみんながここでずっと毎日、劇場公演をしていると思うと、きっと7時とかぐらいになったら、思うんだろうなぁって思います。公演始まった、みんな踊っているんだって。でも、ここには来れないんだなぁって思うと、みんなの残像がきっと頭に浮かんでくると思います。

 普通の女の子だった私たちを見つけて応援してくれて、皆さん、本当にありがとうございました。普通の女の子が大きな夢を持ってもいいんですよね?その勇気を与えてくれて、ありがとうございました。私の能力は全然まだまだ足りないところがいっぱいありますけれども、ここで8年半、培ってきたものをを自信に、しっかりと自分の足元を見て、歩いていきたいと思います。

 きょうはここの秋葉原48シアターに来れなかった全国でAKB48の応援をしてくれているファンの皆さん、今後もAKB48、そして私大島優子、そして、ここから旅立っていった卒業生のことを応援をよろしくお願いします。AKB48は私の宝物です。本当にAKB48の大島優子をありがとうございました。そして、今後のソロ活動をしていく大島優子もよろしくお願いします。

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2014年6月9日のニュース