「微妙に平面」偽ふなっしー 「子供喜ばせるため」も…

[ 2014年6月3日 05:30 ]

「ご当地博」のイベント参加者が撮影した偽物の「ふなっしー」=1日、兵庫県高砂市(画像の一部をモザイク加工しています)

 兵庫県高砂市で1日に行われたイベントで、千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」の偽物が現れ、警察官に事情を聴かれる騒ぎがあった。高砂署によると、着ぐるみの中にいたのは兵庫県加古川市の20代男性で「自分の子供を喜ばせるために着た」と話している。黄色地の顔に水色のシャツ姿は本物そっくりだったという。

 高砂市によると、イベントは市制60年を記念した「ご当地博」で、熊本県の「くまモン」など各地のキャラクター47体が出演。ふなっしーにも参加要請していたが、スケジュールが合わず見送られていた。

 ところが1日正午ごろ、ステージ上でイベントを進行していたアイドルが偽物を発見。ほかの参加キャラクターがいるステージ脇を走っていたという。気付いた子供たちが追い掛けるなど、会場がざわつきだしたため、偽物が慌てて外に駆けだし、駐車場に出たところで事情を聴かれた。

 高砂市の担当者は「大勢の人がいる中で、誤解を招くことはやめてもらいたい」と話した。偽物は「似ていたが、よく見ると微妙に平面的な感じ」だったという。

 イベントは5月31日から2日間開催され、約7万5000人が来場。会場に入るのは無料だった。本物のふなっしーは31日は東京スカイツリーで行われたイベントに登場。1日は撮影の仕事に臨んでいたことを自身のツイッターに書き込んでいる。

 ふなっしーをめぐっては、昨年12月に千葉県銚子市の特産キャベツPR大使に任命されたお笑いコンビが「きゃべっしー」というキャラクターを手作り。外見がふなっしーにそっくりだったことから、市が謝罪する騒動もあった。

 ふなっしーのグッズでは、偽商品も横行。公式ホームページでは、西日本を中心に出回っているクレーンゲーム用マスコットを挙げ「ライセンスマークもメーカー名もない」と偽商品への注意を促している。

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