司葉子 没後50年小津監督に感謝「出会えて幸運でした」

[ 2013年12月8日 05:30 ]

小津安二郎監督の墓前に参った司葉子(右から2人目)

 「晩春」「東京物語」など数多くの名作映画を残した小津安二郎監督の生誕110年と没後50年に寄せた「小津まつり」が7日、墓がある神奈川県鎌倉市の円覚寺で行われた。

 1963年12月12日の還暦の誕生日に亡くなった小津監督。「秋日和」(60年)「小早川家の秋」(61年)と2本の小津作品に出演した女優の司葉子(79)はじめファンら約80人が参加し、「無」という文字が刻まれた墓に手を合わせた。

 その後は円覚寺内の如意庵(あん)に移動してドイツのヴィム・ヴェンダース監督(68)がオマージュをささげたドキュメンタリー映画「東京画」を観賞。司は「小津先生を言い表すならば“清心”でしょうか。“個性がない”と言われて女優を辞めようかと思っていた時に声を掛けてくれた。青春時代に出会えて幸運でした」と感謝の言葉を口にしてしのんだ。

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