健さん「日本人に生まれて良かった」 皇居で文化勲章親授式

[ 2013年11月3日 11:47 ]

文化勲章の親授式に向かう高倉健

 文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿であり、「松の間」に立った天皇陛下が、俳優の高倉健(82)や万葉集の研究で知られる富山県立高志の国文学館長中西進さん(84)ら5人に勲章を手渡された。

 ほかに受章したのは電子工学の東北工業大理事長岩崎俊一さん(87)、書家高木聖鶴さん(90)、医化学・分子免疫学の京大客員教授本庶佑さん(71)。

 親授式の後、受章者代表の高木さんが「それぞれの分野において一層の精進を重ねる決意です」とあいさつ。陛下は「今後ともそれぞれの分野の発展のために尽くされるよう願っています」と祝福の言葉を掛けた。

 5人は宮内庁で記者会見に臨み、高倉は「日本人に生まれて本当に良かったと、きょう思いました。(映画では)ほとんどは前科者をやりました。そういう役が多かったのにこんな勲章をいただいて、一生懸命やっていると、ちゃんと見ててもらえるんだなと素直に思いました」と笑顔を見せた。

 本庶さんは「ぶれずに研究を続けてきたことへのご褒美」と喜び、岩崎さんも「東北人の粘り強さを生かせた」と胸を張った。中西さんは「これからは生涯を総括するような仕事がしたい」と話した。

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