休養中の星野源 公開初日にサプライズレター「この映画が大好き」

[ 2013年9月28日 17:51 ]

「地獄でなぜ悪い」初日舞台あいさつに出席した(左から)園子温監督、二階堂ふみ、堤真一、國村隼、長谷川博己、友近

 第38回トロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門で観客賞を受賞した映画「地獄でなぜ悪い」の初日舞台あいさつが28日、都内の映画館で行われ、主演の國村隼(57)、堤真一(49)、長谷川博己(36)、二階堂ふみ(18)らが出席した。

 映画には、國村演じる主人公の組長によって映画制作に巻き込まれる青年・橋本公次役で、昨年12月にくも膜下出血の手術を受け、今年3月に一度復帰するも、6月末から再び活動を休止している俳優でミュージシャンの星野源(32)も出演している。先日再手術の成功と退院を報告したばかりとあり、この日の舞台あいさつには欠席。登壇者へのサプライズとして、MCによって星野からの手紙が代読された。

 「皆さまへ、本日はそちらへうかがえなく本当にすみません。先日、手術が成功し、退院することができましたが、皆さまにお会いするにはもう少し時間がかかりそうなので、自宅で初日の大成功を祈るばかりです」と欠席を謝罪した星野。「私はこの映画がとても大好きです。この作品に橋本公次として出演できたこと、主題歌を歌う者として関われたことをとても誇りに思います。この現場に参加することができて、幸せでした」と作品への愛情をつづった。

 さらに「今日お越しのお客さんの中には、僕のことを心配してくださる方もいらっしゃると思います。ですができれば、その気持ちは捨てていただいて、何も考えずに映画を楽しんでいただれば、幸いです。何の運命か、私が演じた公次は私が手術した患部とまったく同じところにとんでもない致命傷を負いますが、そこはギャグと思っていただいてかまいません。星野が映画に合わせてきた!とそんな解釈で最後まで映画を楽しんでいただければうれしいです」と自身の病状についても笑いに変えるサプライズで、会場に集まった観客を安心させた。

 撮影後、星野と友人関係が続いているという園子温監督(51)は昨晩も星野に初日の報告をしたことを明かし、「元気そうに返してくれて、本当に良かった。早く外に出てもらって、また僕と一緒に映画をやってくれたらと心の底から思っています」。二階堂も「星野さんの良いお手紙で涙腺うるうるです」と感動していた。

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2013年9月28日のニュース