しずちゃん涙で感謝「私の体の9割は梅津さんでできている」

[ 2013年7月29日 06:00 ]

涙を流し、故人との思い出を語るしずちゃん

 お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんことアマチュアボクシング女子の山崎静代(34)のトレーナーで、23日に悪性黒色腫のため44歳で死去した梅津正彦(うめつ・まさひこ)さんの通夜が28日、東京都港区の増上寺光摂殿で営まれた。

 白い祭壇に、笑顔でパンチンググローブを手にしている遺影。映画などで梅津さんから技術指導を受けたビートたけし(66)、SMAPの草なぎ剛(39)、香川照之(47)、山下智久(28)、高橋克典(48)、伊勢谷友介(37)ら芸能人をはじめ約600人が弔問に訪れた。

 しずちゃんは遺影に手を合わせた後、取材に応じ「梅津さんと出会えてなかったらボクシングもやってないだろうし、ロンドン五輪を目指すこともなかった。私の体の9割は梅津さんでできています」と、大粒の涙をこぼしながら“恩師”への思いを明かした。

 08年、主演ドラマでボクシングの演技指導をしてもらったのがきっかけ。昨年のロンドン五輪で女子ボクシングが正式種目に採用されると、出場を目指して二人三脚でトレーニングを始めた。

 梅津さんは昨年2月に皮膚がんが見つかった後も熱心に指導を続け、同5月、五輪をかけた中国での世界選手権には入院を先送りして同行。試合は敗れ、しずちゃんは引退も考えたが「これまで梅津さんが私のケツを叩いてくれた。今度は私が引っ張る」との思いから再起した。

 勝利を収めた今年4月の大会が、梅津さんが見届けてくれた最後の試合。しずちゃんは「梅津さんに教わったことは私の中で生きている。梅津さんの魂を引き継ぎ、これからもっとしっかりやりたい」と、さらなる成長を誓った。2016年開催のリオデジャネイロ五輪についても「五輪は一緒に行きたかった夢。実現することが、梅津さんの夢をかなえることになる」と強い意欲を見せた。葬儀・告別式は29日午前11時半から、同所で営まれる。

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