緒形直人“伝説の沖縄県知事”役で迫真の演技

[ 2013年6月23日 07:16 ]

TBS「テレビ未来遺産“終戦”特別企画 報道ドラマ 生きろ~戦場に残した伝言~」で沖縄県知事を務めた島田叡氏を演じる緒形直人(右)と沖縄県警察部長の荒井退造氏を演じる的場浩司

 太平洋戦争末期の沖縄戦当時に沖縄県知事を務め、戦禍で消息を絶った島田叡(あきら)氏(当時43)のドキュメンタリードラマがTBSで放送される。8月放送の「テレビ未来遺産“終戦”特別企画 報道ドラマ“生きろ”~戦場に残した伝言~」で、緒形直人(45)が主演する。

 島田氏は神戸出身で、旧制三高(京都)から東京帝国大学(現東大)へ進み、野球部のスタープレーヤーとして活躍。その後、旧内務省に入り、大阪府内政部長の時に、前任が職場放棄同然で脱出した沖縄県知事への赴任を打診され、戦場になることを覚悟しながら受諾し、県民のために食糧確保や疎開に尽力した。

 ドラマでは、関係者の証言や当時の手紙、戦争の映像などを基に、職員に「生きろ」と言い続けた島田氏の生きざまがドキュメンタリー部分と併せて描かれていく。

 藤原康延・制作プロデューサーは「戦中最後の沖縄県知事のことを、一人でも多くの方に見てもらい、島田知事のこと、沖縄戦のことが記憶に残ることを願っています」と話している。

 緒形は「島田さんは沖縄の地に降り立っていろいろなことと戦い、五感をフルに使ってもがき苦しんだと思います。そういうところを丁寧に演じたいと思いました」と迫真の演技を見せている。

 島田氏を迎えた沖縄県警察部長を的場浩司(44)が演じている。

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2013年6月23日のニュース