“プロボクサー芸人”安田由紀奈 5・8井岡戦前座でデビュー

[ 2013年4月15日 07:06 ]

デビュー戦に意欲を見せる安田由紀奈

 吉本興業のタレントで女子プロボクサーの安田由紀奈(24)が5月8日、ボディメーカーコロシアムでのWBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔(24)の初防衛戦の前座でプロデビューする。2人は井岡ジム所属の同門で同学年。14日、大阪市内でスポニチ本紙の取材に応じ、「自分の力を出し切ることが大事」と決意表明。18日後の26日には大阪・道頓堀ZAZAで初の単独ライブも決まった。リングで結果を出して弾みにする。

 昨年11月のプロテスト合格から5カ月、待望のプロデビュー戦が決まった。前座とはいえ、世界戦と同じリングでデビューする。

 「お邪魔する形ですから、精いっぱい頑張りたい」

 控えめな抱負とは対照的に、準備に怠りはない。昨夏、元2階級制覇世界王者・井岡弘樹会長(44)が主宰する井岡ジムに入門。現在は週6日ペースで通い、連日3~4時間のトレーニングに励む。本番では緊張から思うように体が動かなくなることも想定しつつ、ジャブやコンビネーションなど基礎練習を徹底している。

 対戦相手は山岸愛子(ワイルドビート)で今年3月、プロテストに合格したという。ところがそれ以外に情報はない。「アマで何戦かされている方と聞きました。相手のことより自分の力を出し切ることが大事」と自らの調整に集中する。

 安田は、お笑いコンビ「キンチャク」として昨春まで4年間活動し、コンビ解消後はピンで活動する。5月26日には、今年の目標に掲げていた初の単独ライブが道頓堀ZAZAで決まったと明かした。プロデビュー戦を飾り本業でも“単独デビュー”。二足のわらじを両立させる決意だ。

 ライブは、ボクシングの要素を織り交ぜた新作コントを5本ほど用意する。格闘技とは縁遠い、小柄でキュートな顔立ちを生かし、オリジナルソングやダンス、コスプレ衣装も披露する。厳しいトレーニングによる悲しき!?成果か、「(筋肉増強で)ナマ脚を出せなくなりました」と年ごろの悩みを明かしつつ、「女の子らしい一面も見てほしい。アイドル気分を味わいたいです」と笑顔でアピールした。

 ◆安田 由紀奈(やすだ・ゆきな)1989年(昭64)1月6日生まれ、大阪市平野区出身。小中高ではバスケットボールに打ち込んだ。NSCの女性タレントコース3期生。1メートル58、右ボクサーファイター。

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2013年4月15日のニュース