菊之助“にぎやか”挙式 勘三郎さん、団十郎さんの魂も来てくれた

[ 2013年2月27日 06:00 ]

尾上菊之助と瓔子さんの挙式が行われ、両家が写真撮影。前列左から富司純子と尾上菊五郎、後列左は寺島しのぶ夫妻。前列右は瓔子さんの父・中村吉右衛門

 歌舞伎俳優の尾上菊之助(35)が26日、東京・神田明神で、歌舞伎俳優の中村吉右衛門(68)の四女の瓔子(ようこ)さん(30)と挙式した。雅楽が奏でられる中、紋付きはかま姿の菊之助が白無垢(むく)姿の瓔子さんとともに境内に登場。駆けつけた約500人のファンから「音羽屋」「播磨屋」の掛け声が飛んだ。

 神田明神での歌舞伎俳優の挙式は初めて。氏子の魚河岸会(築地市場)メンバー約100人がみこしをかついで祝い、菊之助は「にぎやかな歌舞伎役者らしい式になりました。(花嫁は)とてもきれい。“最高におめでたい婚”ですね」と笑顔。瓔子さんは「これで和康(菊之助)さんの奥さんになるんだという決意ができた。お芝居に集中できるように、サポートしていきたい」と話した。

 昨年12月に中村勘三郎さん(享年57)、今月3日には市川団十郎さん(享年66)が他界。4月の歌舞伎座の再開場を前に歌舞伎界は大きな柱を失った。菊之助は、「成田屋と中村屋の兄さんの魂がここに来て、私たちを見守っていると感じた。これから歌舞伎座の中心となれるよう2人で頑張っていく」と決意を語った。27日の団十郎さんの本葬には夫婦で参列し、結婚の報告をするという。

 挙式には菊之助の父の尾上菊五郎(70)、母で女優の富司純子(67)、姉で女優の寺島しのぶ(40)、吉右衛門ら親族20人が参加。2人は24日に婚姻届を提出済みで、近く都内の新居で新婚生活をスタートさせる。9月には披露宴を行う予定。

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