海老蔵 団十郎さんが「悟っているのに気づかずに情けない思い」

[ 2013年2月27日 13:52 ]

市川団十郎さんの遺骨とともに葬儀・告別式の会場に入る長男の海老蔵

 3日に66歳で亡くなった歌舞伎俳優の十二代目市川団十郎さんの葬儀が27日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。喪主で長男の市川海老蔵(35)は、団十郎さんがパソコンに残した辞世の句「色は空 空は色との 時なき世へ」を読み上げ、「父が自分の最後を悟っていたのを気づかずに大変申し訳なく、情けない思いがしました」と声を震わせた。

 「しかし、父は空や星を眺めること、宇宙が大好きでした。もし空を眺めた時に少しでも父のことを思い出して頂ければ、我々家族にとりましてこの上の幸せはございません」。「私にとりまして、父であり師匠であってかけがえのない存在を亡くしてしまいましたが、父から頂いたこの体、35年かけて伝えてくれた歌舞伎の精神、これを一生かけてこの道で精進したい」と偉大な亡き父に誓った。

 生前、最後の言葉が「みんなありがとう」であったことを明かし、海老蔵も「父は皆様に感謝する心をとても大切にする人でした、そんな父に成り代わりまして一言いわせて下さい。皆様、本日は本当にありがとうございました」と深々と頭を下げた。

続きを表示

2013年2月27日のニュース