「ガチャピン」の先祖は剣竜類!?恐竜館長がルーツ解明

[ 2013年2月22日 19:31 ]

福井県立恐竜博物館で東洋一特別館長(左)と恐竜の化石を見学したガチャピン

 ガチャピンの先祖は恐竜の「剣竜類」だった?―。福井県立恐竜博物館が22日、子ども番組の人気キャラクター「ガチャピン」のルーツに関する“研究成果”を発表した。「何の子孫か知りたい」。子どもたちのそんな好奇心に答えようと、専門家が大まじめに調査に取り組んだ。

 東洋一特別館長(63)は22日の発表会で「多くの子供たちが科学に興味を持つきっかけになれば」と笑顔で話した。

 「ひらけ!ポンキッキ」シリーズ(フジテレビ系)の放送40周年を記念した取り組みで、関連会社のフジテレビKIDSが昨年、同博物館に調査を依頼していた。

 黄緑色の頭と体に、突き出た歯のガチャピン。絶滅した恐竜の子孫との設定になっている。

 東特別館長は、背中に5枚ある五角形の骨板などから、有名なステゴサウルスが属する剣竜類の一種で、「ドラビドサウルス」と呼ばれる種類の流れをくんでいると考察。ガチャピンの先祖は、ジュラ紀後期にアフリカ大陸から分離したインド亜大陸の一部がさらに孤立した小島で、独自の進化を遂げたのではないかと推察した。

 発表会に現れたガチャピンは「僕と日本中の子どもたちのために、先祖を捜してくれて本当にうれしかったです」と感動した様子。23日には同館の一日館長を務める予定で、その後、研究成果の展示会が同館や東京で開かれる。

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