たけし 大島監督に感謝「そのうちオレも行くからまた向こうで怒鳴って」

[ 2013年1月22日 06:41 ]

大島渚さんの通夜に参列するビートたけし

 肺炎のため15日に80歳で亡くなった映画監督の大島渚(おおしま・なぎさ)さんの通夜が21日、東京都中央区の築地本願寺で営まれた。映画関係者ら約800人が参列。代表作「戦場のメリークリスマス」(83年公開)、遺作「御法度」(99年)に出演したビートたけし(66)は「そのうちオレも行くから、また向こうで怒鳴ってください」と別れの言葉を送った。

 たけしは俳優として未知数だった自身を「戦場の…」に抜てきした巨匠を「あの時代にキャスティングで大冒険して、海外で活躍していたことが凄い」と振り返った。

 北野武として映画監督となり、国際的な活躍を始めたのも大島監督の撮影現場を見たことが“原点”。「きっかけはみんな戦メリだった。もっと前に感謝しておけばよかった」と思いを語った。

 タブーに挑戦し続けた反骨心と、破天荒な言動で知られた人柄を「問題児だったね。よく問題を起こしてた」と苦笑いしながら回顧。「でも、映画界をよく引っ張ってくれた」と功績を称え「そのうちオレも行くから、また向こうで怒鳴ってください」と惜別の言葉を送った。

 撮影現場での大きな声と、番組での「バカヤロー!」の怒声で親しまれた監督らしく、戒名は「大喝無量居士(だいかつむりょうこじ)」。「測ることができない解放された大きな“喝”」という意味が込められた。

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