坂本龍一 大島監督に怒られた「お前は卑怯だぞ」

[ 2013年1月22日 17:03 ]

葬儀後、取材に応じる坂本龍一

 肺炎のため15日に80歳で亡くなった映画監督の大島渚さんの葬儀・告別式が22日、東京都中央区の築地本願寺で営まれた。代表作「戦場のメリークリスマス」(83年公開)に俳優として出演し、音楽も務めた音楽家の坂本龍一(61)は、「私のヒーローでした。今日あるのはすべてあなたのおかげです」と感謝した。

 葬儀の後、報道陣の取材の対応した坂本は、「忘れがたい」思い出として、あらためて「戦メリ」の出演を振り返った。来客する大島監督を窓の外を見て待ちわびていたと言い、「心の中では(嬉しさで)叫んでいたけど、ぐっとこらえた。音楽をやりたいと申し出た自分も大胆でしたが、即答した大島さんもなんと大胆でした」としのんだ。

 また、共演したビートたけし(66)は映画監督としても名をはせていったが、音楽家にとどまる坂本を「お前は映画を作らないで卑怯だぞ」と一喝したこともあったという。「ニューヨークタイムスでも訃報の記事が出ていた世界的な映画監督だった」と別れを惜しんだ。

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2013年1月22日のニュース