京橋花月の後継 大衆演劇場「羅い舞座…」がこけら落とし

[ 2012年11月3日 19:08 ]

 昨年11月に閉館した吉本興業の劇場「京橋花月」(大阪市都島区)の後継テナントになった大衆演劇劇場「羅い舞座京橋劇場」のこけら落とし公演が3日、行われた。“大入り”の中、現代風にアレンジした三番叟などの舞踊ショーや芝居が3時間、繰り広げられた。

 劇場は京阪京橋駅前の商業施設「KiKi京橋」の5階で、大衆演劇用としては日本最大級の460席。3日から約1カ月間は旅劇団「座・KANSAI」が公演。旅劇団は全国に120ほどあるとされ、月替わりで出演する。

 施設を運営する京阪流通システムズの大明重夫常務は舞台あいさつで「京橋は大阪の古き良き雰囲気を残し、涙あり笑いありの親しみやすい大衆演劇にぴったりの街。京阪沿線で一番大きな駅でもあり、応援していきたい」と力を込めた。

 夫婦で滋賀県東近江市から来た富江与志美さん(66)は座長金沢つよしさんの熱烈なファン。「俳優さんもこけら落としで熱が入っていて、感激した」と涙目。一方、京橋花月時代のままの客席レイアウトについては「両脇に通路がなく、途中で席を立ちにくい。座席も(年配には)少し硬いかな」と注文をつけた。

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