妻・統紀子さんが最期明かす 藤本さん静かに逝く

[ 2012年11月1日 06:00 ]

30日に亡くなった藤本義一さん

藤本義一さん死去

 遺体は31日未明、兵庫県西宮市の自宅に無言の帰宅。付き添った統紀子さんは「おだやかな表情で、静かに逝きました」と話した。統紀子さんと娘2人、親族、友人ら約15人が最期をみとったという。

 昨年4月、人間ドックで肺に水がたまっているのが見つかり、再検査を受けたところ、中皮細胞に腫瘍ができる中皮腫と診断された。統紀子さんは医者から「1年もたないかもしれない」と、末期症状であることを聞かされたが、藤本さんには告知しなかった。家族で話し合った結果、抗がん剤治療など積極的な治療はせず、定期健診でエックス線やCTを撮るなどして経過を観察してきたという。

 約1カ月前に自宅で体調不良を訴えて倒れ、入院。長女の中田有子さん(51)によると、入院中は言葉を発するのが難しく、筆談していた。大の競馬好きだが、10月28日の天皇賞は眠っていて見ることができず、翌日に結果を知って笑顔を見せていた。大の阪神ファンとしても知られ、有子さんは「阪神が負けても怒ったりする人ではなかった」と振り返った。

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2012年11月1日のニュース