なぜヒットした?「梅ちゃん先生」は“法則”を凝縮した作品

[ 2012年10月2日 07:14 ]

 NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」は朝ドラの“ヒットの法則”を凝縮した作品だったといえる。朝ドラ史上最高の視聴率62・9%をマークした「おしん」(83~84年)をはじめ多くのヒット作は、ヒロインの半生を描いた“一代記”という共通点がある。

 「梅ちゃん先生」は、戦後の混乱期の東京・蒲田を舞台に、劣等生だった少女が悪戦苦闘しながら医師になり、やがて母親になるまでを描いた。

 NHK朝ドラにはほかに(1)戦後の復興期など困難な時代が舞台(2)けなげで清そなヒロイン(3)元気が出るような内容――というヒットの法則がある。「梅ちゃん…」はこのすべてを満たしていた。主演には人気者の堀北を起用。ある意味、ハズレは許されない作品だった。

 一方、1日に始まった夏菜主演の「純と愛」は一代記ではない現代劇。ここで新たな“法則”を生み出せるかが、朝ドラ完全復活のカギになる。

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