作曲で大賞の酒井さん「最後のコンクールと思い挑戦」

[ 2012年6月25日 19:14 ]

 ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールで5月、日本人として34年ぶりに作曲部門グランプリを受賞した酒井健治さん(34)が25日、大阪市内で帰国後初の記者会見を開き、「最後のコンクールと思い挑戦した。受賞できると思っていなかったので本当に驚いた」と喜びを語った。

 酒井さんは大阪府出身で兵庫県育ち。15歳から本格的に作曲を学び、京都市立芸大を卒業後、パリを拠点に活動している。「大学時代から憧れていたコンクール。とてもうれしい。今後は自分の曲が国境を越え、伝統ある大きなクラシックホールで演奏されることを目標にしたい」と話した。

 最近作曲した作品は「世界規模で起きている経済不安や東日本大震災、原発事故からインスピレーションを受けて作った」ものだという。7月14日、大阪市中央区のいずみホールで初披露する。

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2012年6月25日のニュース