週刊現代記事で名誉毀損…紳助さん&吉本 講談社提訴 

[ 2011年10月25日 06:00 ]

吉本興業と共同で講談社を提訴した島田紳助さん

 8月に芸能界を引退した元タレントの島田紳助さん(55)が24日、暴力団との関係について虚偽の内容を「週刊現代」の記事で報じられ、名誉を毀損(きそん)されたとして、発行元の講談社と同誌編集長に損害賠償を求め東京地裁に提訴した。紳助さんが暴力団関連の記事で訴訟を起こしたのは引退後初めて。吉本興業と共同で提訴し、計1億6500万円の損害賠償を求めている。

 紳助さんと吉本が問題としたのは、今月3日に発売された同誌10月15日号。「切っても切れない“島田紳助と暴力団”」「紳助、あんたはヤクザだ」「紳助と山口組極心連合会幹部が同席した“不動産取引”」などの見出しで書かれた記事について。紳助さんが京都の土地取引の交渉に暴力団関係者を同席させていたなどという内容だ。

 訴状などによると、吉本側は「裏付け取材を行っていない。記事は捏造(ねつぞう)したとしか考えられない」と主張。また「思い当たる事実が存在しないところから作り上げられており、公の場で名誉を回復することが不可欠」としている。

 同誌は、紳助さんが8月23日に芸能界引退会見を行ってから、紳助さんと暴力団についての特集を毎号のように掲載。吉本側は「10月15日号の記事についてうそがあると判明したことから提訴した」としている。紳助さんとの共同で提訴したことについては「記事が紳助さんと法人の吉本興業をリンクさせていることと、紳助さんが反社会的勢力の一員でないと確認をとっているから」と説明。紳助さんは同社を退社しており、「お互いの代理人を通じて連絡を取っている」という。

 紳助さんは引退会見で「きょう(8月23日)からは一般人なので、うそを書かれれば遠慮しないで告訴もできる」と発言していた。吉本側も「各記事について、今後も共同でやっていく準備をしている」としている。

 これに対して講談社側は「記事の内容については自信を持っています。今後も暴力団と島田紳助さんの関係については取材を続け、特集を組む予定です」(週刊現代編集部)とのコメントを出した。

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2011年10月25日のニュース