西川貴教ツアー無期限続行!被災の栗原で歌うまで…

[ 2011年9月19日 06:00 ]

宮城県栗原市での公演をファイナルの地とすべく、ツアーを延長したことを明かした、「T.M.Revolution」西川貴教

 「T.M.Revolution」西川貴教(41)が地元の滋賀県で立ち上げた野外音楽祭「イナズマロックフェス」の最終公演が18日、同県草津市の烏丸半島芝生広場で行われた。4月からの全国ツアーでは東日本大震災で会場が被災した宮城県栗原市での公演が中止に。西川は栗原市をファイナルの地とすべく、ツアーを延長したことを明かした。

 穏やかな琵琶湖が爆音で揺れた。「滋賀の元気を集めろ!」。西川は赤い甲冑(かっちゅう)風の衣装でステージを駆け巡り新曲「UTAGE」など10曲を熱唱。アンコールではサプライズゲストの中川翔子(26)と中川の「空色デイズ」を歌うなど前日17日と合わせて約2万7000人を魅了した。

 滋賀ふるさと観光大使として地域振興を目的に開催して3回目。今年は被災地支援の一環で募金箱も会場に設置。福島県から滋賀県へ避難している58人も無料招待した。

 96年のソロプロジェクト発足から今年で15年。記念CD「宴―UTAGE―」を11月16日に発売するほか、4月から8月まで29都道府県44公演のツアーを行い、アニバーサリーイヤーを順調に消化してきた。しかし、心残りがあった。4月3日に予定されていた宮城県栗原市の文化会館での公演が中止になっていた。

 西川は「地方から日本を元気にする」という思いから、新たに19公演を追加し47都道府県全てを回ることを先月発表。この日のインタビューではさらに、文化会館が復旧するのを待って栗原市をツアーファイナルの地にすると明言。「それまでに集まった元気を栗原に届けたい。その日までツアーを続ける」と誓った。

 来年1月1日から3年連続となる日本武道館2日間公演を敢行することも明かした。「被災者を招待する計画もあったが、僕らからみんなに会いに行く」と自重するという。

 この日のステージで、「この滋賀から日本の遠く離れたところまで届くように」と歌ったのが「Save The One Save the All」。♪護(まも)る絆が一つじゃない――という歌詞に思いが凝縮されていた。

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