加藤ミリヤ小説家に!幻冬舎社長絶賛「芥川賞狙える」

[ 2011年9月19日 06:00 ]

処女作となるの「生まれたままの私を」(幻冬舎)で、小説家デビューする加藤ミリヤ

 「女子高生のカリスマ」と呼ばれるなど若者から絶大な支持を受けているシンガー・ソングライター、加藤ミリヤ(23)が小説家デビューする。処女作となるのは22日発売の「生まれたままの私を」(幻冬舎)で、現代の若者が抱える孤独と新しい恋愛像を描いた純文学作品。数々のベストセラーを手掛けてきた幻冬舎の見城徹社長(60)が「芥川賞も狙える」と感嘆するほど鮮烈なデビュー作だ。

 ひとりになると部屋は孤独に包まれる――。

 陰鬱(うつ)とした中に抑えがたい激情をひりひりと感じる、この一文から始まる物語は、以前から「言いたいことがあるから歌ってる。それがなくなったら歌う必要なんてない」と言ってきたミリヤらしい、自らの内面をえぐり出すような鮮烈な物語。主人公のミクが「女性の裸だけを描き続けているヌード専門家」という設定も強烈だ。

 この小説を書く上で「一切の制御を捨てた」と明かしており、絵を描くことでしか救われない主人公の姿はミリヤの生きざまそのもの。個性的な登場人物たちを通し、自分を分かってもらいたいと思いながらも諦めている現代の若者の孤独が見事に描かれた純文学作品になっている。

 筆をとったきっかけは1年半前。以前から「この人が抱える切なさは尋常じゃない。このマイナスオーラはきっと文学になる」と確信していた見城社長が依頼。昨年11月ごろから全国ツアーの合間を縫って書き始め、400字詰め原稿用紙で160枚を書き下ろした。

 つかこうへい氏「蒲田行進曲」をはじめ5つの直木賞作品を手掛けるなど数々のベストセラーを世に出した見城社長は「こんなに文学の才能があったとは正直驚いている。小説の世界に全く新しい感覚を持ち込んだ」と絶賛。池田満寿夫氏の芥川賞受賞作「エーゲ海に捧ぐ」(77年)に受けた衝撃と似ているという。

 ミリヤは主人公について「限りなく自分に近い存在」と言い、小説家としての抱負を「自分自身が作品そのものに恍惚(こうこつ)することができる作品を生むこと」と明かした。14歳で作詞作曲をはじめ、ファッションデザイナーとしても活躍する若者のカリスマ。インパクトある装丁・装画も自ら手掛けている。

 ≪初版は異例の3万部≫見城社長は「新しいものを生む時は新人の方がいい」という持論のもと、ミリヤの担当に入社したばかりの新人編集者の矢島緑さん(24)をつけた。全国ツアーの地方公演にも顔を出すなど1年間寄り添いながらできた作品。「原稿を30枚ほど書いたら見せてくださいと頼んでいたのですが、結局書き上げるまで見せてくれませんでした。完璧主義だと実感した」という。初版は5000部といわれる新人の文学作品では異例の3万部になる。

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